採用計画の半分にも満たない企業がドッサリ 最新調査!企業の採用動向&業界別の情勢

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個別企業の状況は学生が自分自身で確認することが必要だが、主要業界別の大手企業の採用状況について調査結果やヒアリング等を加味して独自に情勢を分析してみた。

メガバンクは採用多く募集継続

■就職人気が高い業種
【大手商社】
総合商社は極めて人気が高く、6月の選考解禁直後、6月前半~中頃にほぼ決着がついている模様。専門商社は企業によってまちまち。
【大手金融】
業界全体の人気は高いが、メガバンクなどは大量採用のため、エントリーの機会を複数回設けている。そのためエントリーシート受付もまだ継続中だ。地銀、信金、保険などでは業界最上位クラス以外は選考が長引きそう。外資系金融大手は早々に終了している。
【電機、自動車】
業界全体の人気が高く、大手の採用は終了または終盤に向かっている状況。
【その他製造業】
学生に人気の高い食品でも、製造技術職(機械系、電気系)については採用継続中の企業もある。企業向けに取引をするB to B企業には、まだまだ採用継続中の企業もあり狙い目。
【IT系メガベンチャー】
早期から採用活動を展開しているが、大量採用企業ではまだまだチャンスあり。
 
■就職人気が低い業種
【外食】
業界全体で学生人気が低い。そのため採用は最後まで継続する見通し。
【流通、小売り】
一部の人気企業を除いて、比較的採用活動は長期化する傾向。いまだ新規エントリーが可能な企業は多い。

 

一部の人気の高い大手企業は選考終了しているが、全体からみるとまだまだ選考している企業の方が大多数である。ただ、日を追うごとに採用を終了させる企業が増えていく。就職活動継続中の学生はタイミングを逃さないように活動してほしい。

寺澤 康介 ProFuture代表 HR総研所長

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てらざわ こうすけ / Kosuke Terazawa

1986年慶應義塾大学卒業。就職情報会社役員等を経て、2007年現会社設立。日本最大級の人事ポータルサイト「HRプロ」、経営者向けサイト「経営プロ」を運営。約25年間、採用・人事関連のコンサルティングを行う。2015年より中央大学大学院戦略経営研究科 客員教授。週刊東洋経済、労政時報、企業と人材、NHK、朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、アエラ、文春等に採用・人事関連の執筆、出演、取材記事掲載など多数

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