日経平均は大幅続伸、政策期待で買い戻し

終値で1万6000円台回復、「Brexit」取り戻す

 7月12日、東京株式市場で日経平均は大幅続伸。終値で約半月ぶりに1万6000円台を回復し、英国のEU離脱決定を受けた急落分をおおむね取り戻した。写真は東京証券取引所で昨年6月撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。終値で約半月ぶりに1万6000円台を回復し、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた急落分をおおむね取り戻した。外部環境の改善に加え、政府による大型経済対策への期待が継続し、買い戻しが優勢だった。日経平均は一時528円高となったが、戻り待ちの売りなどに上値を押さえられ、大引けにかけて伸び悩んだ。

前日の米国株式市場では、S&P総合500種<.SPX>が約1年ぶりに過去最高値を更新。為替が1ドル103円台とドル高/円安に振れたことも追い風となり、東京市場は序盤から主力株を中心に幅広く買われ、日経平均は午前10時にかけて1万6200円台まで上値を切り上げた。

参院選での与党勝利を受けて、大規模な経済対策や日銀による追加緩和への期待感が高まっていることも株価上昇につながった。「政策期待を背景にマクロ系ヘッジファンドなどによる買い戻しが続いている」(外資系証券)という。英国で新首相がテリーザ・メイ内相に決まり、同国の政治的な混乱が予想より早く落ち着きつつあることも安心材料になった。

ただ日経平均が前週末からきょうの高値まで2日間で1100円以上、値上がりし、急ピッチな上昇に対する警戒感などから次第に上値が重くなった。新たな投資資金が多く流入しているわけではなく、欧米株などに比べた出遅れ修正の動きが主体との見方もあった。

市場では引き続き為替市場に対する警戒感が強い。一段の円安に進めば株高につながるものの、現値水準のままでは「来週以降、国内企業の決算発表が相次ぐにつれ、業績に対する懸念が再び高まりやすい」(内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、サノヤスホールディングス<7022.T>やイマジカ・ロボット ホールディングス<6879.T>などポケモン関連株が高い。米国で、任天堂<7974.T>などが参画したスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」が人気化しており、関連株も恩恵を受けると期待された。任天堂は12%高となり、東証1部の売買代金トップとなった。

半面、ローソン<2651.T>が年初来安値を更新。11日発表した2016年3─5月期の連結営業利益は前年同期比8.8%減の174億円だった。事前の観測報道と同水準となったが、さえない業績があらためて嫌気された。17年1月期連結業績予想の下方修正を発表したミサワ<3169.T>も大幅安となった。

東証1部騰落数は、値上がり1616銘柄に対し、値下がりが282銘柄、変わらずが68銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16095.65 +386.83

寄り付き    15961.30

安値/高値   15956.91─16237.62

 

TOPIX<.TOPX>

終値      1285.73 +29.94

寄り付き    1276.12

安値/高値   1275.16─1297.49

 

東証出来高(万株) 260543

東証売買代金(億円) 27742.83

 

 

 

(杉山容俊)

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