ファナック、「優等生」に及んだ飛び火

欧州、中国経済の減速響く

自動車などの製造現場で使われる、NC(数値制御)装置や多関節ロボットで国内外トップシェアを握るファナック。4割近い営業利益率を誇り、業界でも群を抜く収益力だ。2012年3月期には過去最高益をたたき出したばかり。3兆円の株式時価総額は日本でもトップ級。今やファーストリテイリングに並ぶ日経平均株価の変動要因となる銘柄だ。ファナックの業績動向には多くの注目が集まる。

だが、その「優等生」も足元は停滞気味だ。

ファナックは1月25日、2013年3月期の業績見通しを下方修正した。売上高は4780億円(前期比11%減)、営業利益1780億円(同2割減)。前回公表値から、売上高で530億円、営業利益で270億円の減額など2ケタの減収減益に陥る。ファナックは昨年10月、今中間決算(12年4~9月期)発表時点で13年3月期の見通しを初めて公表。それからわずか3カ月で想定は崩れた。

主な要因は中国や欧州の景気減速が、飛び火となったことだ。12年4~12月期(第3四半期累計)決算は、売上高3850億円(前年同期比4.5%減)、営業利益1462億円(同13.4%減)と2ケタ減益となった。

中国でスマホの設備需要が一巡

アジア地域で全売上高の約半分を稼ぐファナックにとって、最も深刻なのは中国の工作機械市場の低迷だ。日本工作機械工業会(日工会)が1月21日に発表した昨年12月の受注統計によると、中国での受注額が下げ止まらず、単月受注額として35カ月ぶりに160億円を割る低水準となった。特に「電気・精密」向け受注は昨年10月以来著しい減少を示している。同工業会は「スマホの設備需要一巡などが原因」と説明する。

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