日本オラクル、提案力武器に連続最高益

遠藤隆雄社長に聞く

米国オラクルの日本法人で、UNIX用データベース管理ソフトでは国内首位のシェアを持つ日本オラクル。同社を率いる遠藤隆雄社長は、日本IBMで常務を務めた後、2008年に日本オラクルの社長に就任した。
日本オラクルは前12年5月期に過去最高益を更新、今13年5月期も連続更新が見込まれるなど足元の業績は好調だ。その理由と今後の同社の方向性について、遠藤社長に聞いた。

連続最高益、3つの要因

――足元の業績が好調な要因は何ですか。

1つは市場の流れ。新しいテクノロジーを使ったビジネスモデルの変革がある。スマホ(スマートフォン)やSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などを活用し、モバイルでいろいろな仕事ができるようになった。ワークスタイルが変わり、ライフサイクルも変わる。いつでもどこでも仕事ができる環境を持つことで、それを活用したビジネスモデルができた。その社会的環境変化がニーズを後押ししている。

2つめが、それを支えるテクノロジーのコアの製品をわれわれが持っていること。データベースだけでなく、ミドルウェア(OSとアプリケーションの中間的なソフトウエア)も含め、テクノロジーでそれを支えるインフラ基盤を提供できる製品群があることだ。通信会社向けにスマホのトラフィックを監視する環境をわれわれのミドルウェアでつくっているが、それは本来、シスコさんとか通信機器メーカーのハードウェアでやる領域だった。それが通常のサーバーとわれわれのソフトウェアでできてしまう。そういった領域が増えている。

3つめは、提案力。いくら機会があっても、お客様にきちんと提案できないと難しい。それを提案できる力がついてきた。これは私がこの数年間進めてきた営業改革、変革のコアの部分なのだが、お客様の課題を認識する力を持ち、提案力をつけたことにより、変化をうまくとらえてビジネスにつなげることができるようになった。

――事業が拡大する中でも人件費は増えていない。

お客様に接するところは人数をどんどん増やしている。バックオフィスやサポート系の一部はグローバル化の流れのなかで統合の方向にあるが、営業現場、お客様との接点は強化する方向でずっとやっている。

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