「服装に関する指導」は、絶対この1点を誤るな

歪んだセクハラ対策が優良企業をダメにする

カワイイと言ったことに対して、「本当ですか?」「セールで買っちゃいました♪」など、会話に乗ってくるようであれば問題はないでしょう。ただ、軽くスルーされているのに、「どこで買うの?」「その色が好きなの?」と深追いしたり、毎日服装チェックのように「今日より昨日のほうが……」と言ったりするのは、NGと言わざるをえません。

そして、最も職場で問題になるのが、服装への「注意」です。

ある職場で、いつも短いスカートの女性社員がおり、誰もがそのことを気にしていました。そこで課長が注意をすることになったのですが、「君、いつもカワイイ服を着ているね。ミニスカートも、とても似合っていて、すらっとした足が映えるよね。デートにはいいと思うんだけど、会社ではちょっと控えてもらえるかな」と話したところ、その女性から「課長から変な目で見られている」と訴えがあったのです。

課長は、傷つけないように、やんわりと伝えようとしただけだったのですが、真意が伝わるどころか誤解を与えてしまった、笑えない一例です。

「暗黙のルール」が生む思わぬトラブル

基準はまちまちだと思いますが、その職場にふさわしい服装というものがあるはずです。職場での服装を注意することはれっきとした「指導」なので、遠慮せず、毅然とした態度で伝えることが望ましいでしょう。はっきりと「職場では、スカートを膝の隠れる長さにしてください」というふうに言っていいわけです。

そして、できれば事後対応ではなく、面倒でも事前にアナウンスすることが望ましいです。学校ではないので、細かな服装規定は不自然ですが、ある程度の決まりを職場の中で共有し、新しい人が入ってきたときや、年度初めなどの節目に確認をすることも大切です。

該当者が出た後に注意すると「なぜ私だけターゲットに」という印象を持たれかねず、違うトラブルが起こるケースも散見されます。できることなら「暗黙のルール」にせず、事前に伝えておきましょう。

私が以前担当していたある講座では、夏場に「男性のタンクトップが気持ち悪い」という女性からのクレームが相次いだことがありました。その講座は職場ではないので、服装の制限はなかったのですが、何しろ何年も続いたのです。そこで、講座の入学時に、肩の出るタンクトップとひざ上の短いパンツ、胸の開きすぎるシャツやブラウス禁止(露出の多いものは控える)と案内したところ、そういったクレームは一切なくなりました。

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ビームスの流儀

1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。