愛知の電車からは「家族臭」がするんです 跡取り息子は地元がお好き?

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2010年の冬、前の会社を一度辞めたときに2カ月間の南米縦断バス旅行に参加しました。南米最南端の街・ウシュアイアに向かったとき、延々と続く道で最初に見えたのが「TOYOTA」の看板だったんです。「ここまで来てトヨタか!」となんだかほっこりした気持ちになりました。あ、うちはトヨタ系列じゃありませんよ。でも、嬉しかったです。

 

――「すべてが東京に集まっている」と感じるのは地方の中高生だけではない。僕の属する出版業界は会社も人も9割以上が東京に集中しているのではないだろうか。

しかし、東京に住んでいると仕事を東京の中だけで完結しがちという欠点はある。全国に発信する記事なのに、仕事仲間も取材先も東京内で見つけられてしまうからだ。各地から人・モノ・カネが集まってくる首都なので当たり前なのかもしれないけれど、かえって視野が狭くなるおそれもあると思う。 

日本地図を広げると、愛知県は関東地方だけでなく関西にも近いことがわかる。岐阜の山を越えれば北陸だ。愛知を拠点に世界中を飛び回る伊藤くんを見習って、僕も東京に限らず日本全国へ積極的に出張しようかな。

 

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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