真田幸村、「作られた英雄像」の真相に迫る

人に話すと赤っ恥?「あの活躍」も創作だった

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真田幸村の「伝説」は、どこまで本当なのでしょうか?(写真提供:上田市立博物館)
「好きな戦国武将は?」と聞かれて、織田信長、豊臣秀吉などと並んで人気が高いひとりが「真田幸村」だ。大河ドラマ『真田丸』の影響もあり、幸村の人気は高まるばかりだが、実は幸村の実像はあまり知られていない。
真田幸村とはいったい何者だったのか? なぜ、「ヒーロー」として扱われるようになったのか? その答えは「日本史」の中にある。
作家の佐藤優氏が外交官時代、「座右の書」として肌身離さず持ち歩いた「伝説の学習参考書」が、全面改訂を経て40年ぶりに『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』として生まれ変わり、累計12万部を超えるベストセラーになっている。
本記事では、同書の監修を担当し、東邦大学付属東邦中高等学校で長年教鞭をとってきた歴史家の山岸良二氏が、真田幸村という「作られた英雄像」に迫る。

真田幸村はほとんど「無名」の存在だった

佐藤優氏が30年間、たえず読み返してきた「座右の書」であり「最高の基本書」。「伝説の学習参考書」と呼ばれる『大学への日本史』が読みやすくなって、しかも最新情報で新登場!

「あなたの一番好きな戦国武将は?」

そう聞かれて返ってくる答えの多くは、「織田信長」「武田信玄」「上杉謙信」「豊臣秀吉」「徳川家康」「伊達政宗」といった、歴史ドラマでもおなじみの名前でしょう。

なかでも特に人気が高い武将のひとりが、今回取り上げる「真田幸村」。NHKの大河ドラマ『真田丸』が放映され、幸村の人気はますます高まるばかりです。

そもそも「幸村人気」はいつから始まったのかご存じでしょうか。幸村は戦国時代の終わりから江戸時代初期にかけての人物ですが、その最晩年を除き、彼の存在は当時の人々にはほとんど知られていませんでした。

彼が徳川家康と豊臣秀頼との最後の戦いである「大坂の陣」に豊臣方として参加し、天下にその名を轟かせたのは確かな事実です。しかし、それ以前の半生を含め、実は彼の真の姿はほとんどわかっておらず、謎だらけの人物です。

そんな彼がどうしてここまで多くの人に愛され、賞賛されているのか? 彼は本当に「スゴい武将」だったのか? あらためて真田幸村の「真実」について迫ってみます。

次ページまずは、おさらい。本名は「真田信繁」
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