一時1ドル100円台、日経平均500円超安に

伊大手銀行の不良債権問題への警戒感

 7月6日、東京株式市場で日経平均は続落。下げ幅は一時500円を超え、6月28日以来の安値を付けた。英国のEU離脱の影響に対する懸念が再燃し、欧米株の下落や円高進行など外部環境の悪化を嫌気した。写真は都内で撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。下げ幅は一時500円を超え、6月28日以来、約1週間ぶりの安値を付けた。英国の欧州連合(EU)離脱の影響に対する懸念が再燃し、欧米株の下落や円高進行など外部環境の悪化を嫌気した売りに押された。ただ、売り一巡後は買い戻しや下値買いの動きが広がり、下げ渋った。

朝方から軟調な展開だった。イタリア銀行大手の不良債権問題を受けて、金融不安が広がるとの警戒感から金融株に売りが先行。三菱UFJ<8306.T>やみずほ<8411.T>がともに2012年12月以来3年7カ月ぶりの安値を付けたほか、証券やノンバンクの下げもきつかった。

日中にドル/円<JPY=EBS>が101円を割り込むと日経平均は一段安となった。ホンダ<7267.T>やパナソニック<6752.T>など主力輸出株のほか、マツダ<7261.T>など欧州関連銘柄も売りに押された。「日本株は1ドル100円割れを警戒している。円独歩高のなかでは国内企業業績に対する懸念が高まりやすい」(みずほ証券・投資情報部長の倉持靖彦氏)という。

ただ、引けにかけては下げ幅を縮小。終値はきょうの安値1万5167円から200円以上切り返した水準だった。日銀によるETF買い入れへの期待が支援材料となったほか、「公的年金など下値を買う投資家の存在が見られる」(国内証券)との声が聞かれた。

個別銘柄では、日本化薬<4272.T>が大幅安。5日、自社で開発を進めている抗がん薬内包高分子ミセル「NK105」の転移・再発乳がんを対象とした第3相臨床試験で、主要評価項目が達成されなかったと発表した。新薬開発の不調を嫌気する売りが先行した。

半面、ハニーズ<2792.T>が年初来高値を更新。5日に発表した2017年5月期の連結業績予想で、営業利益が前期比32.9%増の37億5000万円と好調な見通しを示したことが評価された。

東証1部騰落数は、値上がり310銘柄に対し、値下がりが1588銘柄、変わらずが69銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      15378.99 -290.34

寄り付き    15434.46

安値/高値   15167.98─15434.46

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1234.20 -22.44

寄り付き     1237.33

安値/高値    1218.14─1238.09

 

東証出来高(万株) 221678

東証売買代金(億円) 22304.77

 

 

(杉山容俊)

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