事後レポ

急加速するデジタル化が切り拓く
次代のオペレーティングモデルの考察

グローバルな視点からの業務効率化、ガバナンスやコンプライアンス強化の基盤となるオペレーティングモデルを探る「東洋経済マネジメントフォーラム グローバルオペレーションの最新動向」が5月、東京・千代田区で開催された。シェアードサービスやBPO活用に加え、最近は、デジタルテクノロジーを取り入れたオペレーション変革も加速しており、会場の参加者は先進事例に耳を傾けた

主催:東洋経済新報社
特別協賛:Genpact Japan

開会あいさつ

タイガー・ ティアグラジャン
Genpact Ltd. CEO

GEから独立し、「リーン・シックスシグマ」などの改善手法への深い理解を引き継いだジェンパクトは近年、デジタルテクノロジーも駆使して、顧客企業のビジネスプロセス再構築支援を提供している。ティアグラジャン氏は「わたしたちがグローバル企業と培った経験と知識を日本企業の皆さまと共有し、創造的破壊とも言えるデジタル変革のお手伝いをさせていただきたい」と呼びかけた。

基調講演
グローバル&デジタル時代に企業が乗り越えるべき課題と市場機会
―GEグループの変革から

川上 潤
GEヘルスケア・ジャパン
代表取締役社長兼CEO

GEは事業ポートフォリオの大胆な入れ替えを行ってきた。川上潤氏は、130年にわたり事業を継続してきたGEの強みについて「時代の要請に応え、絶えず自身を再定義して変えてきた」と説明する。GEヘルスケアもグローバル化という大きな変化の波を受けて、日本法人は危機を強めていた。川上氏は、世界に先駆けて日本が直面している高齢化という課題を解決することで、日本法人の新たな立ち位置を構築しようと変化を決断。「絶対にやり抜く覚悟」を持って、製品軸から疾患別でのソリューション提案、日本の技術力を活かした機器や医療モデルなどの開発を進めてきた。

GEは、仏アルストムの電力事業を買収する一方、順調だった金融事業を売却。ハードからソフトウエアにシフトする「デジタル・インダストリアル・カンパニー」への変革を急ぐ。スタートアップの考え方を取り入れて、顧客志向や迅速な行動などこれからの時代に求められる価値観を示した「GEビリーフス」を紹介した川上氏は「イメルトCEOは、長く考え抜いた末の結論を果断に実行しようとしています。事業構造変化を加速するには企業文化も変える必要があります」と語った。

協賛講演
デジタルを活用して進化する
グローバルオペレーション

ジャンニ・ ジャコメリ
Genpact Ltd.
シニア・バイスプレジデント兼 チーフ・マーケティング・オフィサー

ジェンパクトのジャンニ・ジャコメリ氏は「創造的破壊が日常になり、変化に追いつけない企業は寿命を縮めることになります。われわれは社名の由来になった顧客企業にインパクトを与えること(Generating Impact)を重視しています」と自社を紹介した。同社調査では、日本企業のグローバルオペレーション改革の現在の目的は、コスト削減、業務迅速化、ガバナンス強化がトップ3だが、10年後の目的では現在7位の「拡張性の高い経営基盤の強化」が2位になった。日本企業のグローバル化が加速化する中で、シェアードサービスには、低コスト追求だけでなく、経営基盤として作用し、ビジネス成果を生み出すことが求められており、企業の規模や成長に合わせ、国を超えて、複数の業務・機能を統合的に管理、実行するグローバル・ビジネス・サービス(GBS)モデルを検討する時期になっている。

最新デジタル技術でバック/ミドル・オフィスのムダを最小化するプロセスを、デザインシンキングの手法も用いて迅速に再構築する「リーン・デジタル」の取り組みを解説したジャコメリ氏は「GEから分社したわれわれは、ビジネスプロセスを深く理解しているからこそ、変革実行のお手伝いができる強みがあります」と結んだ。

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