サヘル・ローズ「知ったかぶりは大嫌いです」 硬派なニュース、もっと読もう!

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山田:後ほど、その目標を詳しく伺います。その前に伺いたいのですが、サヘルさんは独特の勉強の仕方をしていると聞きました。いろいろな情報をどのようにして得ているのでしょうか。

サヘル:イタリアからイランの雑誌『Giovane(若者)』を取り寄せて読んでいます。あと『Big Issue(ビッグイシュー)』を読んでいます。みんなが読む一般的な週刊誌ではなく、特徴のある雑誌を読むのが好きなんです。自分が興味持っているテーマの記事だけじゃなくて、「なんだろうな?」って、入り口だけでものぞいてみる。宇宙についての記事、自然環境問題を扱った記事など、自分の生活からは遠いような記事もいろいろ見ているんです。

雑誌や新聞を読んで、疑問に感じたことがあれば、いろいろなサイトも見る。何かにとらわれるようなことはしたくない。いろいろなものを見ていくことがすごく大事だと思っており、毎日それをやっています。

山田:雑誌や新聞を読んでいるのですね。読む時間を確保するのが大変ではないですか。

サヘル:移動時間に読んでいます。あと、寝る前の1時間は情報収集の時間。そう母と決めています。その時間、私は雑誌を読むようにしています。そして、黒皮の手帳と呼ばれているノートに気になったニュースを全部書き留めていくのです。そこから、さらに気になったものを自分で下調べして、データをそこに記入したりしています。スマートフォンでは、東洋経済オンラインを読むことが多いです。これはお世辞ではありませんよ。

山田:どんなジャンルの記事を読んでいますか。経済ニュースというより、政治・社会系のものを読んでいるのでしょうか。

サヘル:経済に関する記事もたくさん読んでいます。自分の国イランの問題もあるので、世界経済に関する記事には強い関心があるんです。しかも、経済の話は私自身の生活にも大きくかかわってくること。勉強のために難しい記事も読むようにしています。

あと、ラジオをやっていたときに身に付けた習慣なのですが、新しい情報を吸収しなければいけない時に、ネットが一番速いですよね。一番速いので、気になったらとにかくネットを最初に見るようにしています。

もっと中東やアフリカに関する記事も読みたい!

山田:充実させてほしいジャンルはありますか。

サヘル:もっともっと中東の記事を入れてほしいですね。今後、世界的にフィーチャーされていくのは中東の経済だと思うんです。あの地域は経済としてはダメなんだと思っている方も多いと思うのですが、そうではない。耕したらいろいろな富がそこから生まれるし、やる気を持って働いている若者が中東にはあふれていますよ。そのことを知ってほしいですし、交流も増えていってほしい。

中東だけでなく、アフリカに関しての記事も読みたい。まるい地球全体を見ることができるような記事をもっと読みたい。世界とは欧米のことであり、欧米が世界を動かしていると思っている方が多いと思うんです。でも、そうではない。中東やアフリカは今眠っているかもしれませんが、すごい熱を持っているし、エネルギッシュなものがたくさんある。先駆けてそこにフォーカスを当ててほしいですね。ぜひとも先見の明を持ってほしいなと思います。

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