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FinTechの拡大で注目が高まるAPIとブロックチェーン 日本アイ・ビー・エム

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新しいテクノロジーの拡大に伴う環境の変化が大きく進んでいる。とりわけ、金融(Finance)とIT(Technology)の融合によって生まれた、いわゆる「FinTech」により、新たな金融サービスが生まれようとしている。それは既存の金融サービスをより身近にすると同時に、低コストかつ利便性の高い環境を提供するFinTech企業を数多く誕生させるきっかけともなっている。

これまで企業活動や消費行動では、投資や融資、決済、経費精算といったお金の流れに関する取引に必ず銀行を介していたが、ここへきて、従来にないかたちで、銀行と企業を結びつける姿が見られるようになった。

それを可能にするのが、API(アプリケーション・プログラム・インターフェース)の活用だ。APIを通じて銀行とFinTech企業が結び付くことで、個人の口座管理をはじめさまざまなアプリが低コストかつスピーディに開発可能になり、消費者の利便性を高めることにつながっている。

日本アイ・ビー・エム
常務執行役員
銀行・フィナンシャルマーケットサービス事業部
蓑輪圭樹

2016年5月に開催された「FinTech Day 金融産業革命の本質と未来考察」において、日本アイ・ビー・エム常務執行役員の蓑輪圭樹氏が語ったのは、こうしたAPIの活用によって生み出される、APIエコノミーとも呼ぶべき顧客やパートナー企業の新たな結合(リバンドリング)の姿であった。

このAPIエコノミーに関連した革新的な技術の一つが「ブロックチェーン」だ。一つのアプリケーションを複数の企業間で共有し、取引を記録していくことで、第三者による中央集権的な管理を必要としないシステムの構築が可能だとして、多くの関係者から注目されている。

グローバル・ビジネス・サービス事業
金融トランスフォーメーション
アソシエイトパートナー
高木隆

クラウド テクニカル・セールス統括部
エグゼクティブ・アーキテクト
早川ゆき

APIエコノミーが構築されれば、ブロックチェーンサービスやさまざまなFinTechアプリケーションを統合的に組み合わせたサービスを実現することも可能になるだろう。「FinTech Day」において日本アイ・ビー・エムの早川ゆき氏と高木隆氏によって行われた「FinTechを支え、価値を高める『APIエコノミー』と『ブロックチェーン』とは」と題した講演にも多くの聴衆が集まり、このテーマへの関心の高さをうかがわせた。

下記のバナーから無料でダウンロードできるPDF「APIエコノミーの進展とブロックチェーンの活用」では、FinTech Dayにおける蓑輪氏、早川氏、高木氏の講演および早川氏と高木氏へのインタビューをもとに、FinTechの活用におけるAPIバンキングのあり方や、ブロックチェーンの活用、およびこれからの進化の方向性などについて解説している。新しい金融技術に関心のある方は、是非参考にしていただきたい。