3位は三菱UFJニコス。2010年の1.7%(16人)から2015年には17.6%(109人)と15.9P増加した。福利厚生制度として「家事代行サービス」が利用できるなど、家庭と仕事を無理なく両立できるような制度が多く整えられている。
以下、4位セブン&アイ・ホールディングス15.8P増、5位丸井グループ14.3P増、6位アジレント・テクノロジー10.3P増で、7位はファンケル、和田興産の2社が10.2P増となっている。
また、9位の神栄(8.7P増)と17位の川崎汽船(7.0P増)はいずれも2010年時点では1人しかいなかった会社。着実に増加して今回上位に入った。
増加ポイントを概観すると、5年間で10P以上の増加は7位まで、5P以上増加は34位の四国銀行までと、女性管理職の大幅増は一部企業にとどまっている。発展途上が多数を占めているのが現状だ。
女性管理職比率のほかにも重要指標が…
さて、女性が働きやすい職場を見る指標はさまざま。『CSR企業総覧』では短時間勤務制度、在宅勤務制度、産休・育休取得者数・期間・取得率などが代表的だ。こうした家庭と仕事を両立しやすい制度とあわせて、実際に管理職登用者の増加数値を見ていけば、仕事でも責任あるポジションを務められる会社かどうかがわかるだろう。
近年、多くの会社で女性社員の採用数は増えているが、女性社員の育成についてはまだまだ課題が山積している会社が多い。その点、今回比率を上げた会社には成功のノウハウが蓄積されている可能性が高い。女子学生が今回のランキングを参考にして、素晴らしい就職先を選ばれることを期待している。
2. 女性管理職が急増している会社はまだ少数だが、その中に女性が活躍できる会社が含まれている
3. 女性にとって働きやすい他の諸制度も参考に会社選びをしよう
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