わが子を英語ができるように育てるには(中) 家庭で実践する英語教育ヒント集

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他人を当てにしない

また、よく「中学の英語は学校ではなく塾に任せているから大丈夫」という声を聞きますが、大手の学習塾の中にも、文法解説に終始し、音読訓練はまったくやらないというところもあります。そればかりか「以前は子供はよく音読をしていたが、塾の勉強が忙しく、やめてしまった」という話まで耳にしたこともあります。

高校受験向けの学習塾の多くが、昔ながらの英語の教え方を、いまだに順守しているようにも思えます。文法解説と和訳をひたすら続ける光景を今でもよく見掛けるのです。20年前とあまり変わっていません。

もちろん、塾によっては英語の実力の高い塾長が講師を率いて、地域の子供たちに本格的な英語を教え、英語の達人をたくさん輩出しているところもあります。私もそのような個人塾をいくつも知っています。そのような塾が近所にあれば、通わせるのもよいでしょう。

中学時期の英語学習では塾が大きな影響を与えることが多いので、子供を通わせる塾がどのような英語教育をしているのかはよくチェックする必要があるでしょう。受験対策と併せてネイティブ音声や音読を取り入れている塾を探してみてください。

余談ですが、塾で教えるには特に資格はいらないので、誰でも英語を教えることが可能です。(ちなみに私自身も教員免許を持っていないモグリです)極端なことを言えば、英語など一切使っていなかったにもかかわらず、脱サラして塾を開き、すぐ教え始めることも可能なわけです。

音読練習を取り入れている塾を探すのは大変なことですが、そこでの英語講師の英語力を、職歴やTOEICスコアなどから確かめるぐらいのことは、入塾前にしておくべきなのかもしれません。当たり前のことですが、英語を話すのに興味がない人に習っても、英語が話せるようになるはずはありませんから。

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