注意!猛暑最高記録「41℃越え」が迫っている

「5年トレンド」で平均気温は上昇傾向

今年の猛暑は、どこまで暑くなるのだろうか(写真:aijiro / PIXTA)
今夏は九州などで集中豪雨が相次ぐ一方、関東では取水制限が実施されるなど、梅雨明け前から先を読みにくい展開となっている。温暖化を背景として、夏場に猛暑と天候不順が並存する傾向が高まっている中、2013年に高知県で観測された国内最高気温41℃の更新はあり得るのだろうか?
この点について、国内外の気象研究歴が長く、現在も寄稿を続けている吉野正敏・筑波大学名誉教授(88)に、2回に分けて寄稿してもらった。吉野氏は気象が人間の健康に与える影響を研究する学問「バイオクリマ(生気候)」の権威でもある。

 

気象庁は6月10日の監視速報で、2014年夏から8シーズン続いたエルニーニョ現象が2016年春に終息したとみられる、と発表した。これを受けて今夏にラニーニャ現象が発生する見込みだとしている。

前回ラニーニャ現象が発生した2010年の夏に、日本列島は異常気象と猛暑に立て続けに襲われた。温暖化が着実に進行する中、今夏は果たしてどうなるのだろうか? 日本の天気の先行きについては、気象業務法の規定があるため個人が公に断言はできないのだが、可能な限り考察してみる。

35℃以上の「猛暑日」が身近に

本題に入る前に用語の説明などしておくと、最高気温が25℃以上の日を夏日、30℃以上だと真夏日とする定義は、すでに日本では広く使われている。そして猛暑日とは、最高気温が35℃以上の日を指す。

さらに超高温期とは、猛暑日が7日以上続くか、あるいは、38℃以上の気温を記録した日が4日以上連続した期間のことだ。ただ、途中に35℃以下の日が1日ないしは2日あって連続しない場合でも、猛暑日が14日以上、あるいは、38℃以上が6日以上あれば、超高温期とみなされる。

この定義は、インドや中近東などに関してはよく話題となるが、日本ではあまり馴染みがなかったかもしれない。少なくともこれまでは。

暑いとか、涼しいとかいう感覚は、上記の定義から言うと気温の絶対値を基本としている。しかし、テレビなどの気象情報で明らかなように〝平年との比較″によっても捉えられる。

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