忙しすぎる親が子育てで重視すべき「発想」 時間制約があるからこそ効果的な3つのこと

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1.物理的条件を変える

単純に時間を増やすことです。

1)ご夫婦で協力し、子どもと接する時間を増やす

当たり前といえばそうなのですが、実際、多くの家庭では保育園のお迎えの時間をご夫婦で調整しながら、また家事を分担しながら工夫して行っていらっしゃいます。なんとなく、ほぼお母さんがやっているという場合、ご主人と一度話し合ってみてもいいかもしれません。

しかし、結局のところお母さんの負担が8~9割、お父さんが1~2割ということも多いと聞きます。ご主人が家事育児に非協力的である場合もあれば、非常に激しいビジネスの世界で働いていて協力できないこともあるでしょう。しかしそれだとお母さんに多くの負担がいき、結果的に子どもと親との時間は十分に取れないままです。それでいいのか、ご主人がもっと育児の時間を取れないか、建設的に粘り強く話し合ってみましょう。

2)仕事を在宅ワークにしたり、得意分野を活かしてネットを使ったビジネスを始めるなど、仕事そのものを変える

今や、ネットを上手に活用して、ご主人以上の稼ぎを出す方はたくさんいます。就学前のお子さんを育てながら、自分の好きなことを仕事にしてやっている人を私は何人も知っています。現在働き方が大きく変わってきていますが、ここまで変わっているのかと驚く毎日です。

もしかしたら新しい仕事が軌道にのるまで、もしくはその後も、収入が減る可能性もあるかもしれませんが、そもそも今ほどの収入が本当に必要なのか、家計を見て考えてみてもいいかもしれません。

ここまでの内容は、「当たり前のことで、もう始めている」という声もあるでしょうし、「うちでは無理!」という方もいるかもしれません。かなりご家庭によって違うでしょう。そう簡単にできれば誰も苦労はしないというものかもしれません。そこで、「物理的条件を今以上に変えることができない!」という場合は、次の方法です。というよりも次の方法が最も重要だと考えています。

2.心理的条件を変える

これは自分の考え方そのものを180度ひっくり返してしまうことです。
つまり、一見マイナスと思われる状況は、よくよく考えるとプラスではないかと転換してしまうのです。「パートナーを変えることはできない」「今の仕事を変えることができない」「制約時間も変えることができない」となると、変えられるのは、“自分の考え方のみ”ですね。「子どもと接する時間が少ないからこそ、実は、よい子育てができるのだ!」と思い切って発想の転換をしてしまいましょう。

今の状況に、引け目を感じる必要は全くありません。どのような状況でも、よい方法というものはあるものです。物事は何でも、事実はひとつですが、それに対する考え方はいくらでもあります。

日常の忙しさの中では、やるべき作業をこなすことに意識が奪われるため、ついマイナスの側面ばかり見てしまいがちですが、違う見方を意識しましょう。大変な状況があったとして、それを強制的に「プラスからみたらどうなるか?」と考えてみるのです。

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