そもそも電子書籍のビジョンとはなにか。

自分の読みたいものがここにあった?メディアの世界の「中間層」

ついに黒船が来た? 

2012年はAmazonのKindleキンドルストア日本版の運営が開始され「黒船が、ついに来た」という年となりました。

iPadの発売以来、再び脚光を浴びる電子書籍ですが、私はあることが気になります。それは、この分野の各プレーヤーが描く、電子書籍のビジョン。

この点で、さすがに明快なのがAmazonのジェフ・ベゾス氏で、彼は電子書籍の未来についてこのように語っています。

「これまで出版されたすべての書籍がたった1分間で入手できるようになることだ。これが実現したらどれほどクールだろう!」

国内では人気漫画家の赤松健さんが、明確なビジョンを提示していらっしゃいます。自身、『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』といった大ヒット作の著者である赤松さんは、2010年にJコミという会社を創業。そこでは絶版漫画のデジタルアーカイブ化という事業を展開しています。

この会社の設立に当たって赤松さんは「絶版漫画作品をデジタル化して保存していく。そして誰でも読むことができるようにする。しかも広告を入れることで、著者にも収益が発生する」というモデルを、提示していらっしゃいました。

次ページそのモデルが第一義にしていることは?
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
途上国の石炭火力支援を<br>日本はやめるべき

アル・ゴア元米国副大統領は地球温暖化対策の重要性を訴え続けている。米国は温暖化対策の枠組み「パリ協定」からの脱退を表明。対策は後退してしまうか。日本がすべきことは何か。