日経平均1万2000円奪回の期待も 大震災前の株価回復、大発会は292円高

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昨年の年足は13年ぶりの高値引け、一段高も

売買代金1位、2位はオリエントコーポレーション、アイフルで上昇率はそれぞれ
23%、17%。中国の景気指標の改善を受けてファナックやコマツなども値を上げた。一方、昨年買われたエイチームやクスリのアオキなど小型株に売られる銘柄が目立った。

米国では現地時間の4日、12月の雇用統計が発表され、来週には8日のアルコアを皮切りに決算発表が本格化する。

東京市場ではテクニカル的には過熱感が高まっているものの、市場エネルギーで吸収できると見る向きも多い。昨年は終値ベースでの年初来高値を大納会に更新し、1999年以来、13年ぶりに年足での高値引けで終えた。基調は上昇トレンド入りした公算が高く、年内には日経平均で1万2000円程度への回復を予想する声が強まっている。

相場格言では、13年の巳年は「辰巳天井」と言われるとともに、「戌亥の借金、辰巳で返せ」と言われるように、駆け上がる年の2年目になりやすいとされる。

(写真は1月4日大引け後の東京・八重洲にて 撮影:尾形文繁)

岡本 享 東洋経済 記者

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おかもと とおる / Tohru Okamoto

一橋大学社会学部卒。機械、電機、保険、海運業界などのほかマーケットを担当。2013~2015年『会社四季報プロ500』編集長、2016年「決定版 人工知能超入門」編集長、2018~2019年『会社四季報』編集長。大学時代に留学したブラジル再訪の機会をうかがう。

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