高いホスピタリティを身につける JTBトラベル＆ホテルカレッジ

日本が経済活性化の切り札として取り組む政策のひとつ、それは海外からの観光客数の増加だ。2015年度末には訪日外国人旅行者が2000万人に届く勢いで、2020年をマイルストーンとした官民の観光施策は、今後も強化されていくだろう。

おもてなしに代表されるホスピタリティは観光でこそ活きる。訪れた外国人はもとより、高い要求に応えようとする日本人の伝統的スピリット。多くの業界で望まれている素養だ。これからの日本に不可欠なスキルを持つ人材。その育成に関わるのが「JTBトラベル＆ホテルカレッジ」だ。

JTBクオリティが教育の現場で活きる

同校の大きな特徴のひとつは、観光業界のリーディングカンパニーであるJTBグループが創設したということだろう。同社の長い歴史で培った様々なノウハウは、教育の形に変換され、学生たちに惜しみなく与えられる。

1982年の開校以来、観光、旅行、ホテル、ブライダル業界の中核を担うサービス業のプロフェッショナル人材を育成し、これまでに6197名の卒業生を輩出した。そもそもサービス業にとって核となるのは、コミュニケーション能力やホスピタリティ、マナー教育。これらをJTBグループの教育理念にもとづきハイレベルな教育を提供する。その結果、保護者、就職先の企業からの評価も高くなる。

そのため、高い就職率や就職先の多さは強みとなる。開校以来、33年間ものあいだ非常に高い就職率を誇っている。

難関資格に一般受験の3倍を超える合格率を誇る

JTBグループならではの特徴として、国内外に約170社を有するグループ企業への就職ルートが開かれていることも、生徒を引きつける魅力となっている。その取り組みが「JTBグループ社員学校推薦制度」だ。これは、優秀な生徒を学校がグループ企業に推薦する制度で、これまでの卒業生の約半数は、JTBグループ企業に就職している。もちろん、グループ企業以外の大手旅行会社、ホテル、ブライダル関連企業への就職組も多い。業界トップ企業がその業界全体の人材の底上げをしている点でも、就職時の優位性が高く、企業にとっても優秀な人材を採用できるメリットがある。

また、観光業界に必要とされる難関の国家資格で、キャリアアップにもつながる資格が、「総合旅行業務取扱管理者」や「国内旅行業務取扱管理者」であるが、その合格率が、全国平均の約3.7倍とずば抜けていることも同校の特徴だ。業界を熟知した同校が、傾向と対策を徹底しハイレベルなカリキュラムを提供していることがその理由だろう。

そのほかのカリキュラムの特徴として、昼間部では全員参加の海外研修プログラムが組み込まれるほか、「海外派遣制度」がある。

「海外派遣制度」は、優秀な生徒は選抜制により、学校負担で約1ヶ月間、世界主要都市にあるJTBの支店で実習が受けられる。世界各地に支店を持つJTBグループの学校だからこそできるカリキュラムといえるだろう。

国際化が進む観光・旅行・ホテル・ブライダル業界において、語学力や国際感覚を学べる機会とあって、入学する生徒のモチベーションにもなっているそうだ。それとは別に、自費による約1ヶ月、約1年間単位での留学制度も用意されている。こうした点も、グローバルに活躍できる人材を育成する学校として魅力的だ。

ホスピタリティがすべての基本

訪日外国人旅行者が今後ますます増えることが見込まれるなか、観光業界全体で新しいビジネスチャンスが生まれている。さまざまな産業のなかでも、とりわけ観光業は、都心部だけでなく、地方を活性化する起爆剤としても期待が高まる分野だ。

JTBトラベル＆ホテルカレッジ校長 吉田一秀氏
観光・旅行・ホテル・ブライダル業界の財産は人材が全てと語る。

右肩上がりの勢いを見せるツーリズム業界をこれまで以上に発展させる人材を育てたい——そうした思いを業界ぐるみで仕掛ける「JTBトラベル＆ホテルカレッジ」の取り組み。

「この業界で大切なことは、単に旅行が好きというだけでなく、お客様の笑顔や喜ぶ姿にふれられる仕事がしたいという思いです」と語るのは、同校の吉田一秀校長。

これからの観光・旅行・ホテル・ブライダル業界の発展を担う即戦力ある人材を育成する同校の取り組みが、近い将来、幅広い意味で評価される日も近そうだ。