アウディ「A5」最新モデルは何が進化したか オトコには2ドアクーペが必要だ

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従来モデルよりも10リットル容量をアップした荷室

さらに従来モデルよりも10リットル容量をアップし465リットルとした荷室なども新型A5のアピールポイント。リアシートは40:20:60の3分割可倒式で、レバーひとつで簡単にシートアレンジが可能だ。リアバンパー下に足先をいれるとそれを感知してリアゲートを開ける、ジェスチャーコントロール機能もオプションで採用した。

パワートレインは、こちらも基本A4譲りとなる。A5に搭載されるエンジンは、ガソリンが2タイプ、ディーゼルが3タイプ。最高出力190psと286psの2リッター直4DOHCターボのTFSIがガソリンで、パフォーマンスを17%向上させながら燃費は22%削減している。ディーゼルは、最高出力190psの2リッター直4TDIと、最高出力218psと286psの3リッターV6TDIをラインナップしている。

また、高性能モデルS5では3リッターのV6ターボガソリンエンジンを搭載し、こちらは最高出力が354psとなる。このエンジンは従来搭載の3リッターV6スーパーチャージャーエンジン比で21psの出力向上を果たし、0-100km/h加速が0.2秒短縮された4.7秒になったほか、そのいっぽうで燃費はリッターあたり13.7kmと低燃費性能もセールスポイントになっている。

参考までに、286psの2リッター直4ガソリンエンジンと286psの3リッターV6ディーゼル、そしてS5用の3リッターのV6ターボには8段ティプトロニックを、そのほかのエンジンには7段DCTのSトロニックを組み合わせ、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン搭載車とも190ps仕様車に前輪駆動とクワトロ(4WD)をラインナップするが、その他のモデルはすべてクワトロとなっている。

これまでのアウディのスポーツモデルのローンチスケジュールから考えれば、日本上陸は恐らく2017年の夏と想像出来る。メルセデスやBMW、そしてジャガーやキャデラックなど、世界屈指のラグジュアリーブランドが持つ2ドアクーペとの市場での対決が今から楽しみである。

(文:櫻井 健一)

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