(第8回)学生にとってのインターンシップのメリット

(第8回)学生にとってのインターンシップのメリット

佐藤孝治

 インターンシップを経験した先輩に聞いてみると「業界の知識や会社の雰囲気や会社の仕組みを知ることができる」「実際の仕事をどのように進めていくのかが分かる」「今の自分に何ができて何ができないのか、これから何を学ぶべきかが分かった」などといった声をよく聞く。実は、この他にも様々なインターンシップのメリットがあるので、学生の立場からみたメリットをまとめて紹介しよう。

●成長することができる

 インターンシップを経験した人は必ず成長する。相談にのっていた学生に、インターンシップに参加した後に再会するとその成長ぶりに驚くことがよくある。ビジネスの現場で1ヶ月も働く経験をしていれば、コミュニケーション能力がかなり上達する。就職活動において鍵を握る面接でのコミュニケーション対策などはする必要がなくなるほどだ。コミュニケーション能力だけではなく、考え方や振る舞いも自然と違ってくる。現実のビジネス社会に身を置き、そこにある大小の様々な課題をビジネスマンと一緒に解決していくことで、普段の生活の問題意識にも変化が出てくるからだ。また成長するためには、失敗をして、そこから這い上がる経験も必要だ。失敗を恐れず、失敗にめげずに成長して欲しい。これは大げさでもなく、3ヶ月真剣にインターンシップに取り組むと全く違う人間になってしまうほど効果が高いものなのだ。

●キャリアターゲットに出会える

 就職に成功した学生たちは、「5年後(10年後)にあの人のようになりたい。あんな生き方、仕事の仕方ができたら人生が楽しそうだ」と思えるキャリアターゲット(目標になる人)に学生時代のうちに出会っているケースが非常に多い。やりたいことや将来をイメージするときに、目標となる人物がいるとビジョンがより具体的になる。
 目標にしたい人物との出会いはOB訪問でもあるかもしれないが、やはり一緒に仕事をして取り組む姿勢や考え方に日々接した方がより深く知ることができ、大きな影響力を持つだろう。キャリアターゲットとなる人との出会いが生まれる可能性がとても高いという点でもインターンシップはおすすめだ。

●相談できる社会人と出会える

 就職活動で自分に向いていることや、具体的な業界や企業を同年代の友だちに相談する学生は多い。それでは、相談できる社会人はどれくらいいるだろうか。インターンシップを経験すると、その機会を利用して社会人に相談するという貴重なチャンスを得られる。仕事で悩んだときなど、「本当は、僕は向いてないと思うのです」と相談したら「いや、私も昔は君と同じようだったから、このままやってみたら想像以上にできると思うよ。こんなやり方を試してみたら?」といったアドバイスをもらうこともできるかもしれない。一緒に働いて、あなたがどんな人物なのか知っている社会人からの客観的なアドバイスは何にも変えがたい財産となるはずだ。まず一人の社会人と仲良くなり、その方の友人を紹介してもらうこともできるだろう。就職活動で行うOB訪問よりも、ずっと価値のある社会人との出会いがあるのがインターンシップだ。

●素晴らしい友だちにたくさん出会える

 インターンシップを経験することで、モチベーションが高く、スキルも高い、優秀な人に出会うことができる。そこから生涯の友になるような人との出会いがあるかもしれない。モチベーションが高い友だちがいると「あいつががんばっているから、自分もがんばるぞ」と刺激を受けて自分も成長することができるし、気持ちも能力も高いレベルの人と接していることで入ってくる情報も違い、意識が蒸留されて良い方に向いていく。実際にインターンシップで出会った友人と、社会人になった後もつながりが持続し、一緒に仕事をする機会ができたり、中には一緒に起業をした人もいる。そんな一生の財産を得られる機会がインターンシップにはある。

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