都心を飛ぶ!羽田離着陸・新計画案を大検証

気になるルートと騒音はどうなる?

気になるのは騒音の問題だが、こちらも想定値が公表されている。着陸ルートで一番滑走路に近い市街地はJR大井町駅から京浜急行立会川駅の周辺になりそうだが、滑走路から約6km・高度約300mで旅客機が通過するときに、瞬間最大値は約76~80dB(デシベル)とされている。70dBは騒がしい街頭や電話のベルの音、80dBは窓を開けた状態の地下鉄の車内程度とされ、影響は小さくはなさそうだ……。

大井町とほぼ同じ条件にある新大阪駅の様子は?

新大阪駅のホームで、飛行機の通過に驚いた経験のある人もいるのでは?(写真:井村幸治)

実は、滑走路からの距離が大井町駅とほぼ同じ条件の市街地が大阪にある。大阪国際空港(伊丹空港)の着陸ルートの真下にあるJR新大阪駅だ。筆者は大阪在住なので新大阪駅の様子はよく知っているのだが、独特の甲高い音を響かせながら迫ってくる旅客機は、かなりの“存在感”がある。着陸時にはエンジン出力を絞っているので轟音とまでは感じないが、思わず空を見上げてしまう人もいるだろう、というレベルだ。

伊丹空港は以前から騒音問題が課題でさまざまな施策も実行されている(関西空港も伊丹空港の移転先として建設されたものだ)。新大阪駅より、もっと空港に近いエリアでは住宅の移転や、防音対策やエアコン設置などの補助も行われてきた。また、騒音が大きい4発機(エンジンが4つあるB747型機など)の離着陸は許されておらず、低騒音の小型プロペラ機の運用も多い。

【地図】新大阪駅は滑走路から約6km、羽田空港A滑走路から大井町駅の距離とほぼ等しい
次ページ環境に配慮した方策が公表される予定
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