専業主婦も退職金がもらえる?しかも無税で 確定拠出年金でケースによっては1000万円も

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新しい個人型確定拠出年金に入るメリットは「所得控除」だけではありません(撮影:今井 康一)
2016年5月24日、確定拠出年金法(DC法)改正案が成立した。これによって、これまで主に自営業やフリーランスなどの人たちと「企業年金制度」のない会社に勤めているサラリーマンだけに限定されていた利用範囲が拡大し、2017年からほぼ誰でも加入できるようになる。
今回の改正を受けて、『はじめての確定拠出年金投資』を上梓した大江英樹氏は、確定拠出年金法が施行される前から確定拠出年金ビジネスに携わってきた業界の草分け的存在である。制度のメリットや運用方法、気をつけるべきポイントを具体的に解説してもらう。

誰でも利用できるようになった「個人型」

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老後の資産づくりの最強手段、確定拠出年金。5月下旬、国会でこの確定拠出年金を大幅に改正する法案が成立しましたが、これは制度が始まって以来の大改正と言ってもよく、従来に比べるとこの制度を利用するにあたっての使い勝手が飛躍的によくなりました。

なかでも最も大きな改正は、誰でもこの制度を利用できるようになったということです。確定拠出年金には「企業型」と「個人型」の2種類があります。この2つはまったく異なる制度ですが、税制的なメリットをより強く感じることができるのは「個人型」です。今回の制度改正で、“誰でも利用できるようになった”というのは、この「個人型」のことです。

今まで個人型は自営業やフリーランスの人たち、そして企業年金制度のない会社に勤めているサラリーマンだけが対象でした。ところが今回の改正で、一部の例外を除いて誰でも加入できるようになったのです。

次ページサラリーマンで個人型に入れる人はほぼ4倍の税制優遇
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