「将来が不安」な人こそ仕事がデキる

「一歩上がると、見えへんことがわかるようになるんどす」

キャリア形成の悩み

リクルートスーツ姿の学生たちを、学内で多く見かけるようになりました。

「志望する企業から、早く内定が欲しい!」

就職活動に直面している大学生たちは、きっとその気持ちでいっぱいでしょう。そして、就職活動が厳しいからこそ、内定先が決まれば、自分のキャリアが順調にスタートすると、期待もしているでしょう。もちろん、自分が働く先が決まるから、社会人として仕事を始められる、だからキャリア形成が始まるという流れには、間違いはありません。

しかし、働き始めれば、仕事経験を順調に積み重ね、自分のキャリアが形成され、将来が自然に紡ぎ出されていく――。実際には、なかなかそんなふうにいかないのが現実です。就職活動に必死な大学生たちには理解が難しいことも、このWebサイトをご覧になっているビジネスパーソンの方々なら、大きくうなずかれると思います。

そして、リクルートスーツ姿の大学生を見て、「就職先の選択は、もっとよく考えればよかった。就活は大変だったけれど、あの頃に戻ってやり直してみたい」と、ふと思ったりされるのではないでしょうか。

間違いないと思って選択した就職先が、環境の変化によって、「えっ」と思うような状況に直面してしまうことは、残念ながら現実としてありうる話です。ですから、実は、キャリア形成の悩みは、個人的な悩みであると同時に、社会や経済の変化に対する悩みでもあります。

「このまま仕事を続けて、何になるのでしょうか…?」

私たちは、社会や経済などの変化を見通すことはできません。また、自分自身の考え方や気持ち、能力がどう変わるのかも、予測することはできません。さらに、これらの変化は互いに影響し合っています。働いた経験が少ない、若い人ほど大きく変わる可能性があるので、不安になるのは当然です。

そこで、今回は若きビジネスパーソンの悩みを取り上げ、不安と付き合う方法をご一緒に考えてみましょう。

悩みを聞かせてくださったAさんは27歳、就活中の大学生たちから羨望のまなざしを浴びるような会社に就職できました。しかし、この頃仕事が手につかない、そんな日々を過ごしています。

「若手の頃は目の前のことに必死だったのですが、最近は少し余裕が出てきて、このまま今の仕事を続けて何になるのかと考えるようになったんです。会社の業績も想像していた以上に悪いようだし、もしも倒産ということになったらとばかり考えてしまいます。すると、目の前の仕事にも集中できなくなり、ますます仕事への疑問を感じる悪循環に陥ってしまう……」

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