維新・馬場伸幸氏「自民と連立?に答えます」 橋下徹・元大阪市長との関係は「天命」

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「大阪で実行できたことを、ぜひ日本全国で実現していきたい」と語る維新・馬場伸幸氏。自民党や橋下徹法律政策顧問との関係など、気になる話を率直に聞いた
第7回は「おおさか維新の会」(衆議院議員数14、参議院議員数7)幹事長の馬場伸幸氏。人気弁護士の橋下徹氏が大阪府知事に就任したのは2008年。府・市の「二重行政」解消を目的とした「大阪都構想」を掲げ、地域政党「大阪維新の会」を立ち上げたのは2010年のことだ。以後、大阪維新が母体となり国政政党「日本維新の会」(2012年)は「維新の党」(2014年)へと躍進。だが2015年5月大阪都構想が住民投票で否決され組織が分裂すると、国民の関心もやや遠のいた。それでも同11月の府知事選・市長選ダブル選挙では維新が圧勝。橋下氏の政界復帰を望む声も根強い。一方で維新は国政でどんな戦略をとるのか。堺市議出身の「たたき上げ」で国政・大阪両組織のキーマン馬場氏に、有馬氏が迫る。

維新は、政党名に「おおさか」があってこそ

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有馬:まずはズバリ、政党の名前からお聞きします。「おおさか維新の会」は、2010年に橋下徹さん(弁護士、前大阪市長。現在は党の法律政策顧問)が地域政党である「大阪維新の会」を旗揚げして始まりました。昨年は「大阪都構想」をめぐる住民投票での惜敗 橋下大阪市長の政界引退表明 党の分裂、とめまぐるしい動きの末、今に至っています。今回初めて「おおさか維新の会」として国政選挙を戦うわけですが、政党名に「おおさか」が残るのは、国政レベルでは候補者も戦いにくいのでは?

馬場:「戦いにくい」ということはありません。その理由として、まず背景には「生い立ち」があります。

維新は「大阪の二重行政を解消し、大阪から日本を変える」という大義のもとに生まれた政党です。もし政党名を変えるとなると、この「維新スピリッツ」以上の大義が必要です。党内でも議論しましたが、「『維新スピリッツ』を全国にひろめるという考えを徹底するためにも、政党名は今のところ変えるべきではない」という結論に至りました。

参議院選挙について言えば、公認が決まった候補者は「維新スピリッツ」に憧れて公募に申し込んできた人ばかりです。「政党名に『おおさか』があるから、自分の地元では戦いにくい」などと言うような人では、厳しい選挙を勝ちぬけません。

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