じげん、「求人まとめサイト」で稼ぐ仕組み 水嶋ヒロ氏、"特命オフィサー"の役割は?

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「じげんが属するインターネット業界の市場拡大は追い風だが、われわれは市場の成長を待つのではなく、生活領域におけるビッグデータを活用して、ビジネス展開を広げていくことなどで、より高い成長を目指している」と平尾社長は力を込める。

じげんのHP上のリリースに掲載された水嶋ヒロ氏の写真

このような事業展開において、水嶋氏はCLOとして、何を求められているのか。

平尾社長は、「イノベーションを生み出すためには、社内の多様性だけでなく、外部とのコラボレーションによる化学反応が大切。水嶋氏は家族を大切にする素晴らしいライフスタイルを持ち、モデル出身でデザイン感覚や物事をとらえる見方がユニーク。生活領域のサービスを展開するじげんに、新たな知見や発想をもたらしてくれると期待している」と、その狙いを説明する。

意思決定には参加せず、事業で協力

なお、じげんはCLOにとどまらず、「社会への問題意識を提言するリーダー」である、「C”x”O」とのコラボレーションを今後も増やしていく計画だ。「C“A”OからC“Z”Oまで、アルファベットを網羅することもあり得る」という平尾社長。もちろん、C”x”O職が経営の意思決定に参加することはなく、あくまで事業面での協力が目的の役職となる。

平尾社長は33歳という年齢ながら、最初に立ち上げた会社から数えると、経営者としてのキャリアは10年以上にも及ぶ。「経営者は大きな構想や夢を語ることも必要だが、何より結果で示すことが大事」(平尾社長)。水嶋ヒロ氏のCLOとしての具体的な活動内容も、実際に動き始めた段階で公表していく意向だ。

(撮影:尾形文繁)

島 大輔 『会社四季報プロ500』編集長

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しま だいすけ / Daisuke Shima

慶応義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程修了。総合電機メーカー、生活実用系出版社に勤務後、2006年に東洋経済新報社に入社。書籍編集部、『週刊東洋経済』編集部、会社四季報オンライン編集部を経て2017年10月から『会社四季報』編集部に所属。2021年4月より『会社四季報プロ500』編集長。

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