欲しいものは「ソーシャル」で作ってもらう?

そして、無印良品の「体にフィットするソファ」も生まれた

ソーシャルメディアが注目される昨今、それをビジネスに活用するうえでのアイデアの一つに、顧客を巻き込んで製品開発を進める仕組みがある。いわゆる「ユーザー参加型製品開発」だ。

 

ネット普及後の、まるで夢のような話?

著者:水越康介(経営学者、首都大学東京准教授) 撮影:今井康一

目まぐるしく変化するWebの世界では、もはやその歴史は古いと言える。ネットが普及し始めた2000年頃すでに、マーケティング領域では、二つ三つの先駆的なサイトが知られていた。

たとえば、02年の『一橋ビジネスレビュー』で紹介された、エンジン、エレファントデザインといったネットベンチャーだ。

これらの企業のサイトでは、ユーザーが自分の欲しいもの、作りたいものを、まず提案する。そこに、さまざまなコメントが寄せられ、アイデアはどんどんブラッシュアップされていく。

支持者が一定数集まれば、実際の販売見込みが立ち、メーカーが開発の検討を始めてくれる。両者協力の下、製品開発は進み、最後に生産販売に至る。ユーザーたちは欲しかったものを手に入れる。

夢のような話だ。本当にそんなことができるのか、さらには、どういう条件が整えばうまい開発ができるのか、たくさんの試みが行われるようになった。

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