待望の「アナ雪」続編、気になるその中身は? ディズニーがヒットアニメを生み続ける秘密

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――『アナ雪』続編の予定は?

まず次のことはお約束できる。非常にいいフィルムになるし、いい音楽もある。見る人の感動をかき立て、ハッピーにさせる。そうした作品を作るために、前回のアナ雪を制作したチームが再結成された。すでに制作に取りかかっている。

ただ現時点で、いつ公開できるかはお話できない。最高の状態に持って行くまでには十分な時間が必要だ。美味しいケーキを作るにはそれなりの時間がかかるもの。忍耐力と決意が必要だ。

CGを駆使しているが、手書きの要素も重視している

――他にはないディズニーアニメーションの強みは何ですか。

まず93年という長い歴史がある。ディズニーと聞くと、世界中の人たちが何かしら心に感じるものがある。そうしたレガシーをアーティストやテクノロジーのスタッフもきちんと理解している。

『アナ雪』も『ズートピア』もそうだが、最近の作品はCGを駆使している。だが、(ディズニーに残されたスケッチなどを参考に)手書きの要素も重視している。だからこそ、キャラクターがディズニーらしさにあふれ、その動きもディズニーらしくなる。たとえばアナ雪の氷の魔法の動きなどにも手書きの要素が生かされている。

――最新作『モアナ』(全米公開2016年11月23日、日本では2017年3月全国公開)の”売り”は何ですか。

2つある。まずとても強いストーリーがあること。観衆がこの世界に入っていきたいと思うような内容になっている。もう一つが、ストーリーとテクノロジーの融合だ。これは本当に驚くような効果が生まれている。その点を楽しみにしていてほしい。

(撮影:梅谷秀司)

並木 厚憲 東洋経済 記者

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なみき あつのり / Atsunori Namiki

これまでに小売り・サービス、自動車、銀行などの業界を担当。テーマとして地方問題やインフラ老朽化問題に関心がある。『週刊東洋経済』編集部を経て、2016年10月よりニュース編集部編集長。

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