ヒルズに遊ぶスクール水着の少女たち

“要注意作家”が切り出す日本の社会

東京でもセレブ感たっぷりの六本木ヒルズ。その森タワー53階にある森美術館では、スクール水着の少女たちが滝に遊び、段ボール製の城の天守閣がそびえ立つ、意外なシーンが展開している。「会田誠展:天才でごめんなさい」での光景だ。

《滝の絵》2007-10年 国立国際美術館蔵 Courtesy:Mizuma Art Gallery

会田誠は、美少女、戦争、サラリーマン、戦争などを題材に、日本の社会や大衆文化を映し出す作品を発表してきた。油絵、日本画、彫刻、映像、マンガ、小説と、いくつものメディアを使い、まったくタッチの異なる複数の絵を同時進行で描くなど、型にはまらない作品を生み出している。

森美術館には「18禁部屋」も

《あぜ道》1991年 豊田市美術館蔵、愛知 Courtesy:Mizuma Art Gallery

エロティックだったり、グロテスクだったり、タブーに触れていたり。刺激の強い作品も多いため、公の場での展示については“要注意作家”の一人でもある。

それゆえ、美術館での個展はこれが初めて。森美術館でも、性的描写、残虐性の高い作品は、18歳未満立ち入り禁止の通称「18禁部屋」に集められている。

展覧会では初期の代表作から、会期に合わせて新たに制作された作品まで、20年にわたる約100点が公開され、会田の活動の全体像がわかる内容になっている。

セーラー服の少女の髪の分け目が、田んぼのあぜ道に続いていく《あぜ道》は、初期の代表作。日本画家、東山魁夷の《道》が引用されている。

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