時の人オバマ、退任後移り住む6億円の豪邸 先週NYタイムズでもっとも読まれた記事

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オバマ一家の転居先の屋敷ではさまざまな人が暮らしてきた。

この家は、1928年に不動産業者のモラン・マコニヒーによって建てられた。彼はキャロラマ地区の拡大に大きな役割を果たす一方、アイゼンハワー政権では連邦資産の管理や調達を受け持つ共通役務庁(GSA)で活躍した。

歴代大統領も暮らした閑静な地区

ワシントンという都市の真ん中にあるとは思えないほど閑静な住宅街だ(Gabriella Demczuk/The New York Times)

この家を買ったのはチャールズ・ハミルトン・マドックス海軍大佐だ。1912年に軍用機用の無線機器を設計、飛行中の運用試験に初めて成功したという人物だった。娘のミュリエル・マドックスは女優としてマーロン・ブランドと共演したほか、多くの恋愛小説を書いた。

この地区はウィルソンやタフト、フランクリン・ルーズベルト、ハーディング、フーバーといった歴代大統領のほか、エドワード・ケネディ上院議員といった著名な政治家も暮らした場所だ。ブッシュ政権のラムズフェルド国防長官も在任中はずっとキャロラマに暮らしていたが、昨年、家を売却した。

ワシントンというせわしない都市の真ん中にあるとは思えないほど閑静な住宅街だと、ここに暮らす人々は語る。

「ワシントン市内であればほとんどどこにでも15分以内に行ける。なのに週末になると、まるで田舎にいるようなんだ」と、まもなくオバマの隣人となるバート・ゴードンは言う。ゴードンは民主党の元下院議員で、今は弁護士として活動している。

「(オバマは)この地区で歓迎されるだろう。ただ、あまり騒々しくしないでくれるとありがたいね」

(執筆:Julie Hirschfeld Davis記者、翻訳:村井裕美)

(c) 2016 New York Times News Service
 

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