下落相場にも負けない!「上昇株」ランキング 医薬や食品など内需系銘柄が上位に

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マザーズ指数の約20%ウエートを占めるそーせいグループの株価上昇で指数も高値を更新。マーケットに創薬ベンチャー旋風を巻き起こした。写真は田村眞一社長(撮影:今井康一)

2015年6月24日、日経平均株価は、18年半ぶり高値となる2万0952円まで上昇した。あれから1年近くが経ち、現在の日経平均は約20%下落して、1万6000円台後半の値動きとなっている。

しかし、市場が下落した中でも、逆行高をしている銘柄もある。下表はこの1年ほどの間に株価上昇率が高かった銘柄のランキングだ。

医薬や食品など内需系のディフェンシブ銘柄が多くランクインしている。アベノミクスによる2012年末からの上昇局面を牽引したのは輸出系大型銘柄だったが、円高の逆風を受け、こうした銘柄の株価は低迷ぎみ。2015年半ばからは、外部環境の影響を受けにくい、内需系の銘柄が市場の主役となっていることが見て取れるだろう。

上昇率トップは、そーせいグループ

上昇率トップは、創薬系ベンチャーのそーせいグループ。2015年2月に医薬品候補物質を探索する独自の基盤技術を持つ英ヘプタレス社を約480億円で買収。同11月に発表した米ファイザーとの資本提携も呼び水となり、株価は大きく上昇した。マザーズ銘柄ながら、直近の1日の売買代金ではつねに上位に顔を出す活況ぶりだ。ただ、5月13日の本決算発表後、今期の大幅増益予想にもかかわらず、株価は反落している。

4位の雪印メグミルクは、人気の「さけるチーズ」や、健康志向の高まりで市場が拡大するヨーグルトが好調。株価は2016年2月に最高値を更新。その後いったん下落したものの、再び高値に迫ってきた。同業の森永乳業も、20位にランクインしている。

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