「JR中央線」はどの区間で儲かっているのか

JR東日本・北海道の路線営業係数を独自試算

経営の苦しいJR北海道だが、試算では札幌近郊など営業係数が60台の路線もある(写真:Yokokaru / PIXTA)

鉄道に興味のある人々にとって知りたい情報の一つである全国の鉄道各路線の営業収支は、一部を除いて公開されていない。そこで、国土交通省鉄道局監修の『鉄道統計年報』に掲載されている各事業者の営業損益に関するデータを基に算出する試みを『週刊東洋経済』2010年4月3日号以降、毎年行ってきた。

さて、近年になって一部の鉄道事業者から路線ごとの営業収支を発表するケースが見られる。JR北海道は「平成26年度 線区別の収支状況について」を2016年2月10日付けで公表し、路線ごとどころか一部の路線では区間ごとに営業収支を明らかにした。

東日本は路線別利用状況を毎年発表

JR東日本は各路線の営業収支自体は公表していないものの、「路線別ご利用状況」と題して2005年度以降の同社の各路線、一部の路線では区間ごとの旅客輸送密度(旅客人キロを年度内の営業キロで除した指標。平均通過人員ともいう)を発表している。近年は路線ごとの旅客運輸収入も公にするようになったため、営業収支の試算に当たり、より誤差の少ない数値を求めることが可能だ。

今回はJR北海道が公開した2015年度、またJR東日本が公開した2014年度の数値を基に本誌流の手法で営業収支を算出した。そして、時間軸での比較が行えるよう、『鉄道統計年報』のデータを基に求めた2009年度の数値も併記している。鉄道事業者のなかでも何かと話題に上る両社の営業収支はどのような内容となっているであろうか。

【表の見方】
営業係数」は、100円の営業収入を得るためにかかる費用を示す数値。100未満なら黒字、100以上なら赤字となる。「平均通過数量」は、路線1キロ当たり、1日にどれだけの人数を運んでいるかを示す数値。「増減率」は、2009年度に対し2015年度(JR東日本は14年度)の平均通貨数量がどれだけ増減したかを示す。
 
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