「子ども」を言い訳に逃げていませんか?

「一人の生涯養育費は家一軒」と言いますが…

「子どもの教育にはお金がかかる」とよく言われます。

「誕生から大学卒業まで子ども一人を育てあげるのに、家を一軒買うのと同じくらいかかる」などとも聞きます。

でも、本当にそうでしょうか。

何も、「子どもの教育にはお金がかからない」と言いたいわけではありません。実際、自分が子どもを持つようになって、確かに我が家でも出費が増えました。実は、この原稿を執筆している最中にも、二人目の子どもが生まれました。これまで以上に、食費や衣料費も今までより多くかかります。幼稚園代もバカにはなりません。小学校・中学校へ行くようになれば、さらに出費は増えるでしょう。

しかし、私はあまり気にしないようにしています。

お坊さんだって安定しているわけじゃない!

「そんなこと、生活が安定している坊さんだから言えるんだ」と思われるかもしれませんので、参考までに申し上げますと、私の生活はまったく安定したものとはほど遠いです。一般家庭出身でお坊さんになりましたので、跡を継ぐ寺もありませんし、今はどこかのお寺に専従しているわけでもありません。

今の私は、MBAで学んだことをお坊さんとシェアするために新しく始めた「未来の住職塾」の講師として細々と生計を立てております(ちなみにMBAもロータリー財団の奨学金に応募して行かせていただきました)。身分としては、一般的なサラリーマンよりも、フリーランスや個人事業主に近いです。子どもの教育費に心配が要らない状況とは、決して言えません。

私がここで言いたいのは、「子育てにお金がかかる、かからない」の問題ではなく、「それをどれだけ心配する必要があるのか」という問題です。

なぜ、「子どもの教育にはお金がかかる」ことを心配するべきではないのか。

1つ目の理由として、現代においてはこれまでの「人生の成功モデル」が完全に破綻しているから。

沈む船でポーカー?「生き抜く」という発想が時代遅れに

もはや、お金をかけて良い学校、良い会社というレールに乗せようと思っても、そもそも社会の枠組み自体が不安定なので、レールの先が安泰である保証は何もありません。これからの混沌とした時代を生き抜くのに、障害物のないレールしか走ったことがなければ、必要なリーダーシップを備えるのは到底不可能でしょう。

もしかしたら、「生き抜く」という発想自体が時代遅れなのかもしれません。もはや、あらゆる分野においてシステムも人も疲弊しきった日本の中で、自分だけがサバイブしても、何の意味もありません。それは、沈没しかかった客船の中でポーカーに勝って喜んでいるようなものです。

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