TOB完勝ならPGMは営業利益2.4倍 小が大のむ買収の舞台裏

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ゴルフ場運営最大手のアコーディア・ゴルフ(東証1部)との経営統合を求め、同社に敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けた、同業2位のPGMホールディングス。

(12月3日開催の説明会でTOBへの反対を表明するアコーディアの鎌田隆介社長 撮影:梅谷秀司)

TOBを仕掛けられた側のアコーディアは12月3日に新中期経営計画を発表し、PGMとの経営統合などなくても、中長期的な収益成長が可能であることを強調した。アコーディアの鎌田隆介社長は、「アコーディアのほうがPGMよりもはるかに収益力が優れている。経営統合すると(アコーディア側にとっては)収益力が低下する」という点を、TOBに対する反対の理由の1つとして挙げた。TOBを仕掛けた側のPGMの収益力は、アコーディア側が主張するように、本当にアコーディアよりも見劣りするのか。

TOB上限到達ならアコーディアを連結子会社化

また、TOBに当たってPGMは、買い付け上限を株式保有割合50.1%に相当する52万4105株(これを超えた場合はそれ以上買い付けず、応募株数に対し按分比例で買い付ける)、買い付け下限を同20.0%相当の20万9224株(これ未満の場合は応募株数全部を買い付けない)に設定した。TOB応募株数の上限に達した場合、アコーディアはPGMの連結子会社となる。その場合、PGMの来期以降の収益にはどのように影響するのか。

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