怒濤の海外進出、カルビーを動かす危機感

インドネシアにも橋頭堡

「ポテトチップス」「かっぱえびせん」「じゃがビー」などで有名なカルビー。国内スナック菓子市場で約5割のシェアを握る圧倒的なガリバーだ。そのカルビーが海外事業の拡大にアクセルを踏んでいる。

カルビーは12月3日、インドネシア市場に本格進出すると発表した。2013年3月に現地の財閥Wingsグループ、伊藤忠商事とともに合弁会社を設立し、14年3月をメドに主力の「ポテトチップス」などポテト系スナックの現地生産を始める。

インドネシアは米国・ペプシコ傘下のフリトレーがシェア1位を持つ市場。インドネシアのスナック菓子市場は06年の400億円から11年800億円まで倍増している。カルビーも08年9月までユニリーバの現地法人とライセンス契約で「かっぱえびせん」やポテト系スナックを販売していたが、中間所得層の増加に伴い市場が急拡大していることを受け本格的な再進出を決めた格好だ。

新たに設立される合弁会社は、18億円を投資(カルビー負担8億円)して工場を建設し、工場の稼働開始から5年後の19年には現地市場で10%のシェア獲得を計画している。

韓国、中国、米国・・・大型計画を次々表明

カルビーは直近、海外での大型計画を次々と表明してきている。11年5月に韓国合弁会社設立を発表したのを皮切りに、12年だけで4月に中国、6月は台湾、9月に北米と息つく間もなく大型の海外進出計画を公表してきた。

カルビーは今後の海外進出計画を3段階に分け、そのうち中国と米国は、「第1フェーズ」と位置づけている。中国では現地で強力な販売網を持つ康師傳グループと合弁会社を設立し、13年1月より事業を開始。北米市場は12年9月にペプシコとの業務提携により、同社の販路を使う代わりにカルビーの技術の粋を集めた商品「Jagabee(じゃがビー)」を、フリトレーブランドで13年4月からOEM(相手先ブランドによる生産)供給するという苦汁の決断をしたばかりだ。

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