自前主義の会社は技術の変化に対応できない

日本のモノづくりの現場で起きていること

日本の技術力を支える「派遣技術者」について聞く
技術立国日本に欠かすことのできない存在がある。「派遣技術者」だ。日本の技術力を支えるスペシャリスト集団であるにも関わらず、彼らが日本のモノづくりにどう関わり、どんな働き方をしているのかは、あまり知られていない。
そこで「派遣技術者」という新しい働き方に迫った『働き方は生き方 派遣技術者という選択』の著者、渋谷和宏氏と、6130億円※の市場規模を持ち、年々成長を続ける「技術者派遣」ビジネスの国内大手であるテクノプロ・ホールディングスの取締役CFO兼常務執行役員の佐藤博氏に、いまモノづくりの現場では何が起きているのか、今後求められる「新しい働き方」とはどのようなものなのか、そして人材ビジネスの未来について、語ってもらった。
※2015年度見込み(「人材ビジネスの現状と展望2015年版」矢野経済研究所より)

派遣技術者という知られざるスペシャリスト集団

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

渋谷:これまで30年以上、経済ジャーナリストとして企業取材を続けてきましたが、「派遣技術者」の存在は知っていたものの、彼らの多くが無期雇用の「正社員」だとは知りませんでした。

佐藤:それ以前に、派遣技術者という存在を知らない方も多いと思います。

渋谷:僕の場合は、知人がプログラマーとして客先に派遣されて働いていたので、技術の分野では「派遣」という働き方が浸透していることは理解していました。ですが、かなりの割合が正社員だと知ったのは、この本(『働き方は生き方』)にも書きましたが、20代後半のシステム開発担当の派遣技術者の男性との会話がきっかけです。

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