ランボルギーニの運転はどれだけ難しいのか 運転教室で体感した600馬力超マシンの実力

拡大
縮小

2日間におよぶカリキュラムは全長1kmのハンドリングコースを周回するのがメインで、そのほかにパイロンを使ったスラロームコース、定常円旋回コース、後述する“ペンデュラム”コース、そして余興的な意味合いのジムカーナなどが合間合間に実施される。いずれも、まずはインストラクターによるデモンストレーションを助手席から見学した後、インストラクターと受講生が“攻守”入れ替えてレッスンを行うというスタイルで進行していく。

 

インストラクターはレースに出場している腕利きばかり

インストラクターは20代前半の若者が中心だが、腕はピカイチだ

インストラクターは20代前半の若者が中心で、そのほとんどがランボルギーニのワンメイクレースかGT3レースに出場している腕利きばかり。

ただし、その全員が上品で、受講生への対応も実にていねい。さすが世界中のミリオネアばかりを相手にするランボルギーニ・アカデミアのインストラクターだと、感心することしきりだった。

そして彼らの説明する内容も首尾一貫していて、基本はピーターと同じように「小さなアクション」による運転を習得させることにある。ただし、こう聞くといかにもこぢんまりとした、スピードの遅いドライビングを想像されるかもしれないが、それは大きな間違い。なぜなら、ていねいに運転すれば限界領域も上がり、それにつれてペースも速くなるからだ。

実際、インストラクターから「さあ、アクセルを踏んで! もっと、もっと!!」と言われることも少なくない。それでも、慣れないうちはそこまでのスピード(最終的にはストレートエンドで80km/hほどに達した)にはなかなか到達しないが、小さなアクションで正確にクルマをコントロールできるようになると自然と自信がついてきて、スピードを出しても怖くなくなってくる。それどころか、クルマを思うままに動かせる喜びで、いつまでも走り続けたくなってしまうのだ。

次ページ「ペンデュラム」とは?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT