ドコモ加藤社長が退任、「敗戦処理」の4年間

後任は「ショルダーフォン兄弟」の弟、吉澤氏

ドコモ加藤社長は4年で退任。山田前社長とほぼ同じタイミングだ(撮影:梅谷秀司)

5月13日、携帯最大手のNTTドコモが社長交代を発表した。6月16日開催予定の株主総会後の取締役会での決議を経て、吉澤和弘副社長(60)が社長に就任、加藤薰社長(64)は取締役相談役に就任する。

吉澤新社長は岩手大学工学部出身。1979年に入社したのはNTTだが、ドコモ設立時からドコモに在籍していたという意味で、初のプロパー社長である。近年はコスト構造改革の責任者として、マーケティング費用や通信設備の効率化などを主導していた。

数々の「敗戦処理」に追われた

2013年秋に初めてiPhone5sを導入した。加藤社長は持ち前の明るさで、難局を乗り切ってきた(撮影:尾形文繁)

加藤社長は2012年6月に就任。ドコモの社長任期は2年だが、「2期4年」というのが慣例で「今年は社長交代の年」とみられてきた。山田隆持前社長も退任後に取締役相談役に就任しており、加藤社長の相談役就任は順当と言える。

業績面では、加藤時代は1勝3敗。2013年3月期~2015年3月期まで営業減益を続け、最終年度の2016年3月期にようやく増益に転じた。前任の山田時代が4期連続増益の4勝0敗だったのとは対照的だが、今期も大幅増益を見込むなど、V字回復の道筋を示した後の退任となった。

山田前社長が生んだ負の遺産は多く、加藤社長はその処理に追われる4年間だった。

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