四季報を秒速活用!株価3倍銘柄発掘法 あなたもカンタンにできる!

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次に、B号(11年秋号)の四季報の予想数値を注目します。
2012年3月期の1株利益の予想は60.7円で1株配当は13円の予想となっています。この数値を前号(A号)の数値と比較します。1株利益は7.5円の増額となっています。配当は、13円で変わらずの予想です。

B号の13年3月期の1株利益は71.9円です。1株配当は前号が13円でしたが、1円増加して14円の予想となっています。この時点で前号(A号)と比べてそれぞれ13.3円、および増配余地1円が示されたことになります。
すなわち、前号と今号の比較において期待が高まることになります。この時点の株価は370円(11年8月25日)でした。

今度はC号(12年新春号)の2期分の予想を見てみましょう。
12年3月期の1株利益の予想は75.6円、1株配当は18円の予想となっています。この時点で前号(B号)と比べて1株利益14.9円、1株配当が増配余地5円の予想となっています。次に、13年3月期の1株利益は82.5円です。そして、1株配当は「18~20円」の予想となっています。この配当の記号「~」(増配の可能性)には大注目です。

配当に『~』がついたら、目を離すな」

「~」は、余地の幅が大きいことを示すので、当然、今後の株価に良好なインパクトを与えます。この時点で前号と比べて、1株配当は10.66円も増額幅が大きくなっています。
また「13~14」が「18~20」ですから、13円からみれば、18円で、5円増加。もし、20円なら、7円の増加です。つまり、『5円から7円』までの幅のある増加です。この幅は、今後の期待の幅になります。期待が最高潮まで高まります。この号あたりでの株価は499円(11年11月24日)ですので、すでに333円から499円へと1.5倍になっています。

では、D号(12年春号)はどうでしょうか。今までと同様に2期の予想数値をチェックします。12年3月期の予想数値(1株益、配当)はそれぞれ、79.8円、18円
13年3月期の予想数値(同)はそれぞれ、95.8円、18~20円です。

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