「新・好感度オバケ」DAIGOが愛される理由 嫌われず、男も癒やす4つのポイント

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同じように、過去の自慢や挫折を隠さずに話すキャラとして好感度が高いのは、マツコ・デラックスさんと有吉弘行さん。ともに、過去の自慢や挫折を武勇伝として語るのではなく、ダメな自分をさらけ出すような話し方で、芸能界トップのMCにまで一気に上り詰めてしまいました。

ここまで読んで気づいた人もいるのではないでしょうか? DAIGOさんは、「家柄がいいのに、嫌みがない」「挫折しているのに、明るい」「イケメンなのに、カッコ悪いところを見せる」など、「○○○なのに、○○○」という人間性の振り幅があり、それを自然体で伝えられるからこそ、好感度が高いのです。

ビジネスマンの中には、「以前はもっとよかったのですが」「昔はひどかったんですよ」などと口癖のように話す人がいますが、これは諸刃の剣。DAIGOさんのように自然体で話せればいいのですが、過去の自慢や挫折をひけらかすような話し方の人も多いので注意してください。

さわやかで主張のないルックス

この春から、ミュージシャンのDAIGOさん以外にも、俳優の小泉孝太郎さんが『モシモノふたり』(フジテレビ系)、アナウンサーの富川悠太さんが『報道ステーション』(テレビ朝日系)でMCを務めています。

活動の場が異なる3人の共通点は、さわやかで主張のないルックス。DAIGOさんが38歳、小泉孝太郎さんが37歳、富川悠太アナが39歳と、「おじさん」と呼ばれる年代に入っているにも関わらず、どこかフレッシュさがあり、話しかけやすそうな雰囲気を感じさせます。

もともと30代後半の男性は、若さと実績を併せ持ち、上下の年齢層と話しやすく、さまざまな現場の最前線に立てる年代。しかし、いわゆる「おっさんくさい」ルックスでその機会を得られない人は思いのほか多く、「老若男女から嫌われにくい」ルックスのDAIGOさんたちから学ぶことは多い気がします。

話をDAIGOさんに戻すと、MCへの抜てきは、「実績と信頼はあるけど、ルックスのさわやかさが足りない」ベテランや、「ルックスはさわやかだけど、実績と信頼が足りない」若手の両方に負けていない、ということ。たとえ話術では負けていたとしても、それを補ってあまりある、さわやかなルックスで起用されているのです。

テレビ番組のMCに限らず、面接・商談・会議など、ビジネスにおける多くのシーンで評価されやすいのは、“一部の層から凄く好かれる人”よりも、“誰からも嫌われにくい人”。あなたの周りには、「実力は十分あるのに、嫌われやすさが原因で出世できない」という人はいないでしょうか? それは「会社という組織が、仕事のスキルと同等以上に、グループ内における好感度が重要」ということなのかもしれません。

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