松下幸之助は「目に見えない要因」を重視した

「目に見える要因」だけを見ていませんか?

目に見える要因、目に見えない要因、両方とも大事だ(撮影:高橋孫一郎)

「経営をすすめるときに知っていないといかんことはな、目に見える要因と、目に見えない要因、その両方とも考えないといかんということやね」

経営を成功させようとするとき、一般的にまず考えるのは、目に見えることである。たいていの経営者や責任者の人が、それだけに気をとられてしまう。

目に見える要因とは、たとえば商品とか技術、あるいは工場やベルトコンベアといったもの。組織とか体制も同じである。そういうものは目に見える。この目に見える要因だけに心を奪われ、組織を変えよう、体制を変えよう、新しい技術によって新製品を開発しよう、と社内を動かし社員に指示を与える。

「しかし、この目に見えるものだけに取り組んでいったら経営がよくなると思っている人もおるようだけど、実際にはそうではないんや。それだけでは、経営というものは決してよくはならん。そういうものも極めて重要やけど、もうひとつ、目に見えない要因というものも考えないといかん」

「目に見えない要因」とは?

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目に見えないものとは、たとえばその会社の経営理念とか哲学、方針、あるいは経営者の考え方とか姿勢である。と同時に、社員の人たちの心がまえ、やる気もとても重要である。

経営理念があるのか、方針はしっかり守られているか、経営者の姿勢は正しいのか、社員の人たちの心がまえはいいのか。あるいは、こうした目に見えない要因(インビジブル・ファクター)をさらに強化する必要はないのか。

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