「感情に振り回される人」の残念すぎる考え方 自分を認められないのに相手は動かせない

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この3大承認は、上司や先輩のほうにこそ部下や後輩に与えて欲しいです。繰り返しになりますが、人は誰でも認めてもらいたい生き物です。どんな職場で働きたいか? どんな上司や先輩と働きたいか? 部下や後輩は小さな行動を承認され、成長していける会社を求めています。

あまり白黒はっきりさせないほうが丁度よい

人は無意識に自分の軸で物事を認識します。極端に言うと白か黒で判断をしています。あの人は自分と合うから仕事が上手くいく、あの人は自分と合わないから仕事が進まないと、これは認知のゆがみですね。

新入社員が本社勤務で仕事をしたいのに、現場に配属されたからと4月末で退職するという結論はかなり勿体ないです。会社とは学校の学び場とは少し違い、自分で学校を選ぶというよりも会社が自分を選びます。本当に自分が手に入れたいことをするためには、好き嫌いの白黒をつけないで、「とりあえず挑戦してみようかな~」ぐらいがちょうど良いです。

もしかしたら当初は興味がなかったことも、新しい業務に関わるにつれて楽しく仕事ができるようになる可能性は、十二分にあります。どうせなら認知を変えて行動を積み重ねていき、新しい自分にも出会えるかもしれません。

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そんな筆者も大学で行動変容理論を学んでいましたので、当初は医療や福祉の場でしか仕事に関われない……と悩んでいた頃があります。筆者の仕事のやりがいは、人は誰でも動機により豊かな人生を手に入れられる、心身が虚弱体質の人には支援が必要なので力になりたいということでした。

よく考えてみたら、どんな人でも体調や精神が不安定になる時があると気が付き、「健康な人にこそ自己効力感を高めていく支援が必要なのかもしれない! 」と解決策が見つかりました。あとは、先ほどのステップを参考に行動をしていくのみです。

・白黒はっきりさせると、
目の前のやりたいことに気が付かないかもしれない

・白黒はっきりさせると、
本当に手に入れたいことの道から外れていくかもしれない

最終的に、自分の道を選ぶのは自分自身です。両親でもなければ上司でもなければ、ほかの誰でもなくあなたです。自分で歩きたい道を選択できる自由はあります。まずは挑戦してみて、自分にできそうであれば行動を続け、どうしても自分には合わないと感じたら、相手に相談をして理由を伝えた上で解決策をともに見つけていくことをお勧めします。

冨山 真由 一般社団法人行動科学マネジメント研究所コンサルタント

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とみやま まゆ / Mayu Tomiyama

一般社団法人行動科学マネジメント研究所コンサルタント。株式会社ウィルPMインターナショナル行動科学マネジメント上席インストラクター。行動習慣コンサルタント(R)、行動定着コーチ(R)。

大学卒業後、教育医療機関を経て組織開発コンサルティングファームに就職し、戦略人事と法人営業の統括マネージャーを従事。現在、行動科学マネジメントを専門に公認上席インストラクターとして、企業にて管理職から若手社員まで幅広い層と職種を対象に、マネジメント研修に登壇をしている。企業社数は500社以上、受講者数は3万5千人以上。著書に、『シャキッ!つい怠ける自分を「科学的に」動かす方法』(すばる舎)などがある。

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