18歳が編み出した超効率的「海のお掃除技術」

海中を移動する廃棄物を「待ち伏せ」する発想

海へと流出し、微細な粒子となったプラスチック廃棄物を回収するアイディアとは(写真はオーシャン・クリーンアップ基金より)

世界各地の海岸から海へと流出したプラスチック廃棄物は、海洋環境を汚染し、海洋生態系に悪影響を及ぼす。

当記事はFUTURUS(運営:INCLUSIVE)の提供記事です

米ジョージア大学の研究結果では、海に流出したプラスチックの量が、2010年の1年間だけで、480万トンから1270万トンにのぼると推計。

これらのプラスチックは、海中で細かく砕かれながら微細な粒子となり、その多くは、地球の自転によって、太平洋循環など、5つの亜熱帯海流に押し流され、やがて蓄積する。

米非営利団体『5GYRES』らの研究チームによると、25万トンものプラスチック廃棄物が、現在も海で漂流しているそうだ。

オランダの18歳が発案した、画期的なアイデア

オーシャン・クリーンアップ基金(The Ocean Cleanup Foundation)』を創設したオランダ人の学生ボイヤン・スラット(Boyan Slat)氏

オランダ人の学生ボイヤン・スラット(Boyan Slat)氏は、2013年2月、当時18歳の若さで、『オーシャン・クリーンアップ基金(The Ocean Cleanup Foundation)』を創設。

フェンスを海面でV字型に浮かべ、風や海流に乗って移動するプラスチック廃棄物をその内側で集めて回収する、独自の海洋清掃システムを開発してきた。2013年5月には、クラウドファンディングを通じて、約9万ドル(約990万円)を調達し、科学者やエンジニアら、100人以上のボランティアも集まってきたという。

このシステムは、水面から3メートルほどの比較的浅い水域に滞留しやすいというプラスチックの性質を利用し、フェンスを細く設計しているのが特徴。

次ページ海にフェンスを張り、プラスチックごみを「待ち伏せ」
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