大刷新した新宿駅で「絶対に」迷わない方法 あの有名「駅オタク」が語る

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(1)大ガード(靖国通り)
(2)角筈ガード(旧青梅街道)
(3)メトロプロムナード(新宿通り、地下鉄丸ノ内線)
(4)北連絡通路(JR新宿駅構内)
(5)中央連絡通路(JR新宿駅構内)
(6)南口跨線橋(甲州街道より北)
(7)新南改札・新宿サザンテラス(甲州街道より南)

 

(3)(4)(5)は地下にあり、そのほかは地上にある。(4)(5)はJR新宿駅改札内なので、ここを使うには切符が必要になる。

抜け道にはそれぞれ個性があるので、ここで1つひとつ紹介したいところだが、JR新宿駅の顔とも言える東口改札と西口改札を結ぶ(4)北連絡通路について説明したい。他については詳しく上原大介氏との共著『新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか』(SB新書)に書いてあるのでそちらをお読みいただきたい)。

北連絡通路(「青梅連絡通路」ともいう)は、地下で東口改札から西口改札を結ぶ、JR新宿駅の大動脈であり大黒柱だ。ここが機能しなくなったら新宿駅は新宿駅でなくなる。

北連絡通路が繋ぐ東口と西口は、ずらりと並んだ改札機が幅をきかし、まさに新宿一の改札として横綱の風格を醸し出している。こんなに多くの横並びの改札機を一斉に人が通る様子は、世界でもなかなか見られない。これも新宿駅ならではの光景だろう。

北地下通路は、東西を繋ぐための連絡通路というよりは、改札と各プラットホームを繋ぐための通路であるが、東口と西口の改札が同じ連絡通路を共有していることから、結果として東口と西口が繋がった。

このように成り立ちが分かれば、ここを東口から西口(逆もしかり)へ通り抜ける抜け道として使用することができるが、駅側にしてみれば御免こうむりたいであろう。

東口改札を出ようと思っていたのに間違って西口改札から出ようものなら(その逆もしかり)、新宿駅の地下を知らない人は即、新宿の迷宮に足を踏み入れることになる。ここをうっかり間違ったり、あとで紹介するリカバリーのための抜け道も知らなかったりすると、新宿ダンジョンの泥沼から抜け出せなくなる。

東口から西口への無料の通り抜けは、かなり新宿駅をマスターしていなければ試さないほうが身のためだ。あるいは得意の笑顔で駅員に事情を話し、なんとか救ってもらう手もあるかもしれない(?)。

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