経済制裁緩和で「イラン」ビジネスは広がるか

ブーム化必至、中東の資源大国はどう変わる

産油国であり、地下資源も豊富なのはイランの強みといえる(写真:筆者撮影)

レアメタル資源の調査の目的で4月中旬、イランを訪問してきました。2016年1月、イランへの経済制裁が緩和される方向がはっきりしてきたので、そろそろイラン貿易を本格化させた方がよいか、明確にすることが目的です。さて、イランの核合意の履行を踏まえて、日本政府はイランに対して経済制裁を解除したわけですが、実際にテヘランに行くとそう簡単にことが運ぶというわけではありませんでした。

1月25日、ジェトロが主催した説明会では、イランに対するOFAC(米の財務省外国資産管理室)の経済制裁は米ドルで決済する場合を前提とするので、今回は日本円決済ならば制裁は免れるという意味で米ドルの決済にはまだ時間がかかるとのこと。ブリュッセルの国際銀行間通信協会(SWIFT)を通じてイランの一部の銀行への送金が可能になり、邦銀ではイランの8銀行とのコルレス契約が復活しました。欧州の銀行もドル決済は駄目ですが、ユーロ決済なら条件付きで送金が可能になりました。

イランは、大資源国であり約8000万人を擁する中東の一大市場です。そこでのビジネスチャンスが一気に広がるということで、イランを訪問する日本の企業が激増しつつあります。

今回はジェトロ・テヘラン事務所の中村志信所長から現場の話を聞いてきましたが、中村所長によるとエネルギー資源、自動車、プラント、建機、インフラ関連、医療機器、消費財、環境関連などさまざまな分野で、ビジネスチャンスを求める日本企業が引きも切らず訪問している状況が続いているとのことでした。そこで、今回は今後ブーム化するであろうイランの状況にスポットライトを当ててみたいと思います。

イラン人を培った歴史と風土

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さて、イランの国とイラン人と聞いて皆さんはどんなイメージを持っていますか? 女性は美人で男性はイカツイとか? 昔の話で申し訳ないが、偽造テレカを売りさばいていた“チョイ悪”かもしれませんし、工事現場でまじめに働いているイメージを持っている人もいるかもしれません。「ダルビッシュ有」を思い浮かべる人もいるでしょう。「アナ雪」を歌ってブレイクした「メイジェイ(May J.)」はイラン系と日本人とのハーフです。

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