スクエニとグリー、本格タッグの狙いとは 有力4タイトルを供給

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■不安定な両社の決算

グリーの2013年6月期は、コンプガチャ規制の影響や海外進出に伴う先行投資で、対前期比の営業利益が踊り場を迎える見込み。昨年末に推定月商50億円を記録したと見られる内製タイトル「探険ドリランド」やコナミの「ドラゴンコレクション」が足元で失速しているようだ。

一方、スクウェア・エニックスの親会社であるスクウェア・エニックス・ホールディングスは、7月発売の「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」が足元好調だが、8月発売の「Sleeping Dogs」が不振なほか、他のソフトメーカーと比べ、ソーシャルゲームの開発が遅れている状況だ。スクウェア・エニックス・ホールディングスは「FF13」、「ドラクエXI 星空の守り人」が大ヒットしたに10年3月期に営業利益282億円を計上しているが、今期会社計画はその約半分にとどまる。

今回発表された共同戦略は、両社の不安定な決算を解消するカギを握りそうだ。

(二階堂 遼馬 =東洋経済オンライン)

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