スクエニとグリー、本格タッグの狙いとは 有力4タイトルを供給

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スクエニとグリー、本格タッグの狙いとは

「ドラゴンクエスト」「FINAL FANTASY(FF=ファイナルファンタジー)」シリーズで知られる、大手ゲームソフトメーカーのスクウェア・エニックス。「探険ドリランド」「聖戦ケルベロス」などの携帯向け交流・ゲームサイト「GREE」を運営するグリー。両社が本格的に手を組んだ。

スクウェア・エニックスはグリーが展開するソーシャルゲームのプラットフォーム向けに有力4タイトルを投入する。10月23日から事前登録を開始し、登録したユーザーを対象にゲーム内で使える特典を付与するキャンペーンも実施する。

スクエニが投入するタイトルは「FINAL FANTASY×GREE(仮称)」、「すばらしきこのせかい LIVE Remix」、「聖剣伝説 サークル オブ マナ」、「チョコボのチョコッと農園」。タイトルのIP(Interllectual Propery=知的財産)はスクエニが有するが、開発はグリーと共同で行う。「FINAL FANTASY×GREE(仮称)」は年内、残り3タイトルは今冬投入を予定する。

中でも目玉のタイトルは、「FINAL FANTASY×GREE(仮称)」だ。ファイナルファンタジーシリーズは、1987年の第一作目の発売以来累計タイトルは46に及び、パッケージソフトの累計出荷本数が全世界で1億本を超える超ビッグタイトル。グリーの競合であるディー・エヌ・エー(DeNA)も今年1月から自社のプラットフォーム「モバゲー」上で「ファイナルファンタジー ブリゲイド」を投入し、月商十数億円規模の主力タイトルに育っている。

同日都内で開かれた会見でグリーの田中良和社長(=写真左=)は、「今年25周年を迎えるFFがソーシャルゲームで遊べるようになることで、市場の活性化につながる。これまでと違った新たな遊び方が提案できる」と説明。スクエニの和田洋一社長(=写真右=)は「ソーシャルゲームは旧来のパッケージゲームと比べリズムやツボの捉え方が全く違うが、グリーはそこをものすごく上手く捉えている。この共同案件によって、我々も学びたい」と語った。

 

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