M&A、対象企業の「ダメ要素」見抜く2つのツボ

「ギャンブル好き」や「前科持ち」を見抜けるか

結婚同様、M&Aでも相手の見極めで手を抜いてはいけません(写真:Graphs / PIXTA)
シャープと鴻海の一件しかり、この頃何かと話題の企業買収。実は「結婚」のプロセスに例えると、その構造がすっきり見えてくるのです。プロが教える「男と女とM&A」、第2回目のテーマは「相手探し」です。
第一回:企業買収は「結婚までの道のり」そのものだ
第二回:M&A、「相手選び」ですでに危うい典型パターン

 

結婚を前提にお付き合いしていたけれども、途中で破談になってしまった……。このような話を周りで聞いたことがないだろうか。M&Aの世界にも同様のケースはある。結婚もM&Aも、契約という点では同じだ。

今回から、M&Aプロセスの2つ目である「ディール実行」を、「お付き合いからの結婚」という流れと比較して解説する。「ディール」というだけあって、このフェーズでは契約がかかわり、買い手と売り手との間で条件交渉なども行われ、話が複雑化してくるが、これも前回同様、婚活男子・女子を想定して考えてみれば理解しやすい。

なお、実際のM&Aでは、買い手・売り手・対象企業という3プレーヤーが存在する場合があるが、ここでは、売り手=対象企業というシンプルなケースで考えてみてほしい。

最初のステージは「結婚前提のお付き合い」

合理的に物事を考える婚活男子・女子なら、「結婚するならこの人だ」という相手を見つけた後、何をするだろうか。現実にはいろいろなケースがあるだろうが、より分かりやすく「結婚を前提にお付き合いしてほしい」という申し出をするケースを想定してみよう。

実は、この「申し出」はM&Aの世界でも存在する。買い手は、まず「意向表明書」という形で、「あなたの企業を買いたいと考えている」という意向を表明するのだ。

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