新型プリウスも採用拡大、「EPP」って何だ?

車の軽量化対策で脚光、世界で採用広がる

発砲ポリプロピレン(EPP)は自動車が最大の用途で、その採用カ所も増えている。写真は同素材の最大手メーカー、JSPの工場ショールーム内

昨年末の発売後、国内で販売台数トップを独走するトヨタ自動車の新型プリウス。世界最高水準の燃費性能が人気の大きな理由だが、その実現に一役買ったのが軽量素材の「発泡ポリプロピレン(EPP)」だ。

EPPは「軽さ」と「緩衝性」を特徴とする素材で、発泡スチロールと同じ発泡プラスチックの一種。いずれも石油由来の原料を発泡させてビーズ状にし、金型の中で高温の蒸気で再度発泡させて成形品に仕上げる。出来上がった成形品の見た目もほとんど同じだ。

発泡スチロールの”高機能版”

ただし、性能面では大きな差があり、EPPは衝撃吸収性がより高い。しかも、発泡スチロールとは違って、欠けたり割れたりしにくく、復元性や耐熱性、耐油・耐薬品性にも優れる。一言で表現するなら、発泡スチロールの“高機能版”で、その分だけ単価も高い。

用途としては液晶パネルや精密部品の輸送梱包材、競技場の基礎材などにも使用されているが、需要の大半を占めるのが自動車向けだ。主に安全性を高めるための衝撃吸収材として、乗用車のバンパーやドアの内側、運転席・助手席の足下部分などに使われてきた。

そのEPPが新たな普及局面を迎えている。三菱ガス化学の上場子会社で、高機能発泡素材を手掛けるJSPによると、直近の世界需要は年間約15万トン。市場規模は過去5年間で実に5割も拡大した。背景にあるのが、自動車の軽量化だ。

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