就活生の適性を測るSPI3が見抜いていること 開発担当者が語る適性検査の評価ポイント

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SPI3では、正しく理解して考える能力が求められる(イラスト:sweetfish/PIXTA)
書店の棚にズラリと並ぶ就活関連本。中でも目立つのは適性検査の対策本です。適性検査の受検は、本格的な面接シーズンに入る6月までがピーク。対策本を探し始めた方もいれば、2冊目、3冊目を検討している方もいるでしょう。
適性検査のなかでも新卒採用に最も多く利用されているSPI3の開発を担当し、ずっと商品管理に携わっている立場から、企業が注目するSPI3の評価ポイントを紹介します。

学歴ではわからない知的ポテンシャルを測定

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適性検査SPIが誕生したのは1974年のこと。当時は、学歴や身元調査、常識テストなどで合否を判断されるのが通例でした。そのような中でSPIは、就活生1人ひとりの個性を客観的に捉え、その人の持ち味を生かす採用活動を実現する為に開発したテストなのです。

継続的に開発と改良を続け、1人ひとりの特徴を科学的に可視化しています。SPIは面接前の応募者を絞り込むだけのツールのように思われがちですが、実は学歴や性別に縛られない自由な応募と採用活動をしてもらうための総合適性検査なのです。

検査の中身は、学歴などではわからない、その人が持っている知的ポテンシャルを測定するための「能力検査」と、短時間の面接では深く知ることが難しい人となりを理解するための「性格検査」に分かれます。この2つの検査結果から、その人がどんな人物で、どんな仕事で力を発揮しやすいのか、また、どんな組織になじみやすいかなどを把握しています。

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