会食でワインリストを相手に渡さないで! 「お酒」に関してはさまざまな配慮が必要です

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実は彼女とのデートでも同じことが言えます。ワインを選ぶところでもたもたしたら、あとが続かなくなる場合があるので気をつけましょう。女性は男性といるときに「この人ワインのことを知らない」ということより「頼み方にどぎまぎしている」というところに注目します。

ワインに詳しくなくてもお店の人と談笑しながら自分の好みを伝えられていれば、それで「素敵な男性」と思われるものです。オーダーしたあとは、グラスのワインがなくなっていないか、気を配ります。自分が酔っ払ってしまってお相手のグラスが空いているのに気付かない、ということがないようにします。お店によってはスタッフが気付いて、注いでくれますが、自身でも目を向けておきましょう。

自分が飲まない場合、相手が飲まない場合

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ワインのボトルが空いたら、タイミングよく次のワインを頼みましょう。個室で食事する場合は、お店の人が気付いてくれないことが多いので気をつけてください。また、接待側が飲まない場合、配慮がなくなりがちです。お客様から「ワインを追加してもいいかな」とは言いにくいのです。飲み足りないまま、デザートタイムになりかねません。

さらに同じように気を使いたいのが「お酒を飲まない人への配慮」です。お酒を飲む人は「飲むのが当たり前」と思って、気遣いが足りなくなることがあります。飲めないことを気にする人もいます。食事会でみんなの前で「え~お酒飲まないんですか?」と言われたくないのです。みんなが乾杯のドリンクや次のお酒を決めているときにさりげなくソフトドリンクのメニューを置くのがスマートです。そういうときはメニューをお渡ししても大丈夫です。

食事会では飲む人も飲まない人も心地よく時間を過ごすことが大事です。接待の場面でもお酒を飲むと、つい自分のペースにしてしまいがちなので、気遣いを忘れないようにしましょう。さまざまな配慮が必要な「お酒」の場面で抜かりなく、スマートに采配をふるうことができれば、来られた人もとても気持ちのよい時間を過ごせるものです。

大切な相手と、ワインのあるレストランに堂々と行ってくださいね。

平原 由紀子 WITH YU代表取締役

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ひらはら ゆきこ

関西学院大学卒業後、一般事務としてOLを経験。その後、老舗広告代理店に16年間勤務した後、2003年、業界最大手の電通と共同出資し、国内外有名ブランドをクライアントとした 広告代理店「株式会社ザ・ゴール」を設立。クライアントとコミュニケーションパートナーとして強固な信頼関係を築き、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。現在は、「株式会社WITH YU」を設立し、 ファッション業界を主とした企業のコンサルティングとアドバイスを行う。「手みやげコンシェルジュ」としても活動。著書に『できる人の会食術 仕事ごはん 部下ごはん』(CCC メディアハウス)。

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